Zero-Call in search for freedom
「ゼロコール」は概念的なものです。
「“ゼロコール”を売る」場合、その形態は仕組み上またブローカーや取引所が定めたルール上株式のショート(空売り)と同じです。それをなぜ「ゼロコール」と呼んで区別するのかーーーそれについて述べます。
まず、「ゼロコール」の対象は一般の企業が発行した株式ではありません。
すでに述べたように、そして、皆さんも理解されていると思いますが、私がそう呼んでいる“実存しないエンティティ(存在)”です。そのようなエンティティは数を数理的概念や原理に基づいて加工して作ったものです。それは、金融用語としてはETFやETNと呼ばれ仕組み上は株式と同じです。しかし、そのような金融用語や金融の一般的な定義に基づく理解では、本質から外れてしまうのです。
数を数理的概念や原理に基づいて加工して作ったエンティティは企業が発行する株式とは本質的に異なり“デリバティブ”(”derivatives”)と呼ぶべきものです。
「ゼロコール」の概念は上述の内容が背景にありますが、他に実践上の理由があります。
株式の空売りは株価変動を利用してキャピタルゲインを稼ぐスペキュレーションのニュアンスが前面に出ている感があります。それから離れて意識をより本質的なところに集中させる必要があります。それは会計学の原理的理由と結びついています。
「ゼロコール」と置き換えることによって株価変動よりもキャッシュフローに意識を手中します。
米国では株式のショート(空売り)によって株式の売却代金が口座に振り込まれます。手持ちしていない株式をブローカーが代わりに借りてくれます。借りた株式を売却することで代金を受け取れるということになります。
次に、自由な思考に基づく数字の加工が「ゼロコール」の概念の根底にあります。
「自由な思考に基づく数字の加工」によって私たちが一般に「株価」と呼んでいるものが実のところ意味をなさないということが分かると思います。
ここで以前私が述べたことを思い出してください。
10✖100=1,000・・・これは小学生でも分かる計算式です。
それを40✖25=1,000としても掛け算の結果である1,000の値は変わりません。
初めの式の”10”を株価とするなら、二番目の式の”40”の株価です。株価は4倍に跳ね上がりました。しかし、”1,000” という数値(価値)に変化はありません。当初のunit数(単位数=株数)が“100”から”25”に調整されたからです。
“株価”と呼ばれる数値は単独では意味をなさないということが理解できると思います。
「ゼロコール」とは規定の概念ではないのです。
当クラブが現在向かっているのは“自由”です。・・・これについてはさらに踏み込んで今後お話していきたいと思います。
表を掲げました。