when the volatility of blue chips increases

発行日:2015年08月27日

通常時のボラティリティの水準が100%前後またはそれを超えているような銘柄の中に優良銘柄はまず見られません。そのような銘柄は一般に知られていません。私が株式投資家ならそのような銘柄に手を出すことはないでしょう。そのような銘柄には株式投資家には理解できない魅力と価値があります。それはしくみ上“マネー”を生み出す大きなパワーを持っているということです。そのような理由から、株価が2ドル前後の銘柄でもそれがしくみ上“マネー”を生む力を持っているなら私にとっては十分な価値をもっているということになります。ただし、そのような銘柄はある不安要素を排除できません。それはデフォルトリスクです。だから、資金をその手の銘柄の1つや2つに集中させるとは避けます。

ブルーチップスと呼ばれる優良銘柄はアメリカ株でも世界的に有名なものが多く、日本人の多くが一度は耳にしたことがあるものが多く含まれています。たとえば、コカ・コーラ(KO)、マイクロソフト(MSFT)、ジョンソンアンドジョンソン(JNJ)、ウォルマート(WMT)などで、他にも多数あります。

ウォルマート(WMT)は私のお気に入りの一つでかつて私はこれの“P-1”ポジションを多くポートフォリオに含めていました。OCFCがスタートするずっと以前のことです。ブルーチップスは恒常的にボラティリティの水準が低く、上述のようなボラティリティの水準が100%前後からそれを超えるような銘柄と比べればオプションの生み出すキャッシュフローの大きさ(投下資本に対して受け取るキャッシュの比率の大きさ)がまったく違うので魅力が乏しいようにみえます。しかし、ブルーチップスには”ブルーチップ“(優良)と呼ばれるだけの魅力があることも確かなのです。
私はブルーチップス(優良銘柄)がなにゆえにブルーチップ(優良)なのか、2007年9月に発生した「リーマンショック」によってわかったような気がします。 先日お話した中でSBUXの例をあげました。当時のSBUXはブルーチップと呼ぶには程遠い銘柄でした。そのような銘柄の株価が軒並み下落している中でWMTに代表されるようなブルーチップスは違ったのです。周辺の空気に少しだけ同調でもするかのように値を下げただけでした。一方において、ボラティリティは驚くほど高い水準に達していたのです。WMTのインプライドボラティティは60%にも達していたのです。ボラティリティの“バブル”です。

それ以来私はダウジョーンズやS&P500に代表される平均株価が急落しボラティリティ指数がスパイクしたときは必ずブルーチップスを見るようになりました。マーケット参加者が震え上がるほどに危機を感じているときマーケットの本当の姿はどうなのか。それがブルーチップスのインプライドボラティリティに表れているというわけです。 そして、世界中のマーケットが揺らいでいるとき何が最も安心できるかを知りました。それは興味深い発見でした。
WMTの例をお話します。WMTの株価は長年にわたって45ドルから60ドル前後の水準を往復していました。それは“P-1”を実行するとき私はリザーブを通常の半分にしてレバレッジを効かせました。それほど安心しきっていたというわけです。

その後、WMTは次第に水準訂正をするかのように株価は60ドルの水準を超えて元の水準のレンジの戻ることなく90ドルまで達してしまいました。それは他の多くのブルーチップスにも当てはまりました。さらに、ボラティリティの水準はますます低下していき低い水準圏に張り付くようになったのです。もはやブルーチップスへの魅力は完全に失われました。
ところが、ブルーチップスは再び魅力を取り戻しつつあります。WMTは元のレンジへ回帰していくような気配を見せ、ボラティリティも増加しました。

以上についてOCFCレポートで解説を加えます。