What makes Number Operation different?

発行日:2017年05月17日

ナンバーオペレーションについて、私は一般の人たちに向けて「“トレード”でも“投資”でもない」という枕詞をつけて紹介してきました。“トレード”とは“スペキュレーション”と同義で、
対象物(株式・債券などの証券、金融先物、商品先物、通貨、株式オプション、先物オプションなど)を買う、または、売る、あるいはその両方を同時に行い、一定の時間が経過した後に当初実行した買いまたは売りあるいはその両方のポジションを決済してキャピタルゲインを得ることを目的にしています。“投資”とは株式などの現物の有価証券や土地などの不動産の価値、あるいは商品の現物の価値が将来上がることを期待して現金を投じる行為を言います。

ナンバーオペレーションは上記の“トレード”(“スペキュレーション”)や“投資”のいずれとも違います。その第一の理由は、オペレーションの対象が上記(株式・債券などの証券、金融先物、商品先物、通貨、株式オプション、先物オプション、株式などの現物の有価証券や土地などの不動産の価値、あるいは商品の現物など)のいずれでもないことです。第二の理由は、第一の理由以上重要なことですが、概念(思考)によってつくられた実体のない(仮想現実の世界に在する)数値や価値を扱っていることです。ナンバーオペレーションを「思考のゲーム」と呼んでいるのは上記第二の理由からです。

ナンバーオペレーションではそのオペレーションの実行のために、制度的に、株式やオプションの仕組みを利用するので表面的には上記の“トレード”と同じように見えます。だから、“トレード”の知識や経験のある人は勘違いしてしまう傾向にあります。

また、特に、金融先物や商品先物の取引(“トレード”、”スペキュレーション“)の知識や経験のある人に顕著に見られる傾向ですが、先物の限月制に基づく表(マトリックス)は広くそのような分野の実践者に利用されているので、ナンバーオペレーションで利用しているマトリックス1を見てすぐに分かった気になる傾向にあります。Deja-vu(デジャビュ)感が働くのだと思います。

ナンバーオペレーションで利用しているマトリックスはそのような金融先物や商品先物の実践者が知り利用しているものとは似て非なるものであり本質的かつ根本的に異なるものです。ナンバーオペレーションで利用しているマトリックスを金融先物や商品先物の実践者や経験者が自分の経験と知識に基づいてスプレッド取引などのスペキュレーションの道具として利用すれば永遠に目的地にたどり着けないでしょう。

ナンバーオペレーションで扱っている数値や価値の構造の通常の状態(通常の状態とはマトリックス1の“通常の状態”を意味します。)はすでにマネーが作られている状態にあると言っても過言ではないのです。私は「そこにマネーが転がっている。」という表現をします。それは、ポーカーに喩えるとポットにおカネが詰まっている状態です。ただし、ポーカーでは、ポットはプレーヤーの賭金によって満たされるのに対して、ナンバーオペレーションは数によってつくられたマネーで満たされます。強調しておきますが、ナンバーオペレーションは賭け事ではありません。ポーカーに関する話はあくまでも喩えです。

問題はいかにそれ(マネー)をすくいあげるからです。

マネーに変わる数値や価値は構造上一定の方向に流れます。時に、逆流することがあるのでマネーをすくあげるにはコツが要ります。

そこでは、私はカードを利用してきました。

下に掲げた3つの表は5・15現在のマトリックス1、マトリックス2及びレクタングルです。

VIXF(1) VIXF(2) VIXF(3) VIXF(4) VIXF(5) VIXF(6)
MAY JUN JUL AUG SEP OCT
VIXF(6) OCT 15.70
VIXF(5) SEP 15.15 0.55
VIXF(4) AUG 14.20 0.95 1.50
VIXF(3) JUL 13.30 0.90 1.85 2.40
VIXF(2) JUN 12.15 1.15 2.05 3.00 3.55
VIXF(1) MAY 10.85 1.30 2.45 3.35 4.30 4.85
VXX VIXY VIIX TVIX UVXY VXZ VIXM VIIZ TVIZ
TVIZ 18.51
VIIZ 8.58 9.93
VIXM 29.94 -21.36 -11.43
VXZ 24.68 5.26 -16.10 -6.17
UVXY 11.86 12.82 18.08 -3.28 6.65
TVIX 25.85 -13.99 -1.17 4.09 -17.27 -7.34
VIIX 23.28 2.57 -11.42 1.40 6.66 -14.70 -4.77
VIXY 11.46 11.82 14.39 0.40 13.22 18.48 -2.88 7.05
VXX 13.79 -2.33 9.49 12.06 -1.93 10.89 16.15 -5.21 4.72
VXX VIXY VIIX TVIX UVXY VXZ VIXM VIIZ TVIZ
VIXF(6) -1.91 -4.24 7.58 10.15 -3.84 8.98 14.24 -7.12 2.81
VIXF(5) -1.36 -3.69 8.13 10.70 -3.29 9.53 14.79 -6.57 3.36
VIXF(4) -0.41 -2.74 9.08 11.65 -2.34 10.48 15.74 -5.62 4.31
VIXF(3) 0.49 -1.84 9.98 12.55 -1.44 11.38 16.64 -4.72 5.21
VIXF(2) 1.64 -0.69 11.13 13.70 -0.29 12.53 17.79 -3.57 6.36
VIXF(1) 2.94 0.61 12.43 15.00 1.01 13.83 19.09 -2.27 7.66

それらを私は1枚の情報カードに手書きしています。
一時プリントアウトしたものをカードに貼り付けていたのですが、手で書いて数学の問題を解くような調子で記しをつけたり線を引いたりしながら、必要な時にはメモを余白やカードの裏側に書いたりしていています。また、時々余白を利用して計算や計算過程をメモしています。

さらに、もう一枚(保有しているポジションが多い時は数枚の裏表の両面を利用します。)のカードに保有しているポジションを整理して書き込んでおきます。

それら2種類のカードを照らし合わせて次にアクションを考えます。

ファンドのような大きな資金を扱うようになってもこのような手作業は続けており、私のスタッフにも同じようなものを作成させてオペレーションを実行させています。

私はPC、タブレット、スマートフォンなどのITデバイスを多く所有し、常時それらを活用しています。しかし、ナンバーオペレーションの重要な部分は手作業です。

私はナンバーオペレーションをカードゲームのようにイメージし実践してきました。
そして、ポーカーから多くを学びました。

カードを2種類用意しました。
(「情報カード」と呼ばれているカードが市販されているのを知ったのは日本に帰ってきてからです。当時はノートの紙面を切ってカードを作っていました。)
私が今日ナンバーオペレーションと呼んでいるものを本格的に始めたのは2008年です。当時は、マトリックス1の数値と価値しか存在せず日々21個の数をカードに書き込んで実践してきました。

私がどのようにやってきたか・・・それについては今後少しずつお話していきたいと思います。