Strategy, strategies….

発行日:2016年01月07日

レポートは過去からの継続性に重きを置いているため、オプションが初めての方や新規に入会された会員の方への配慮がありません。今後のレポートで少しずつ実践にあたっての技術上のことなどにも触れていくようにしたいと思います。

“ストラテジー”(私が実践している「オプション取引」を“ストラテジー”と呼んでいます。それは大きくストラテジーAとストラテジーBに分かれています。英語では大文字で始まる”Strategy”です。個々の取引も同じく“ストラテジー”ですが、英語では小文字で始まる”strategy”です。日本語では特にそれらの使い分けをせずにともに“ストラテジー”とカタカナで表記することにしています。)は事業的アプローチをベースにしています。技術的には、会計学上のキャッシュフローが基礎にあります。そして、これはきわめて大事なことですが、“相場”ありきではないのです。

私たちはオプションを概念として扱っています。特定の目に見える形の商品ではなく、“しくみ”(“構造”)として扱い、それを利用してキャッシュフローによって稼ぐという目的を満たすためのプロセスを踏んでいます。

これまで幾度か、ストラテジーAとストラテジーBについて述べました。
再び、それらについて別の角度からお話します。
まず、レポートではストラテジーBがAより前にあるのは、キャッシュフローを生む活動が多くなるBに重きを置いているからです。Aはマクロを扱い、Bはミクロを扱っています。マクロは株式マーケット全体を代表する対象であり、ミクロは全体の中に存在する個々の対象です。また、キャッシュを創出するプロセスがAとBでは異なります。

ストラテジーBが対象とする銘柄は非常に多岐にわたります。その中で私たちが狙う対象はキャッシュを多く生み出すものです。それは自然とボラティリティの高いものになります。そのような銘柄を“ぼろ株”と揶揄する人が多くいます。しかし、非常に興味深いことに、オプションという概念の世界ではそのような株式のオプションが非常に高い価値を生み出しているのです。ボラティリティとう得体のしれない数が非常に大きな価値を生んでいるのです。これまで一般に“ぼろ株”として揶揄されてきた銘柄のオプションが別の“現実”(「仮想的現実」)においてはとんでもない価値を持っていると知ったとき、私は優良銘柄と言われている対象にはあまり目が届かなくなりました。ストラテジーBの取引対象(オプション)の原資産(株式)について私が最も懸念しているのはデフォルトリスク(倒産リスク)です。相場変動リスクではなく信用リスクを懸念しています。広く“分散”を心がけているのは当たりくじではなく外れくじを引かないことです。それは確率上(過去の統計上)決して高くはないのですが、あるいは、仮に確率的に0.001%であるとしても、それを完全に排除することはできません。

以上について特に不安を感じる方は、優良銘柄を多くポートフォリオに組み入れればいいと思います。優良銘柄の多くはボラティリティがきわめて低く、“P-1”にせよ、”S+1/C-1”にせよ、投下する資本(リザーブを含む)に対して得るキャッシュフロー(インフロー)の比率が小さいので魅力に欠けます。そこで、“P-1/P+1”が有効なストラテジーとして考えられます。リザーブ資金を抑えることができるからです。しかし、それでもボラティリティの非常に高い対象と比べれば魅力度は劣ります。

ストラテジーAでは、今後、VIXオプションに対象を絞ります。
これについては理解に時間がかかると思われます。ですから、無理に取引されなくてけっこうです。
一方において、私は、皆さんに<ストラテジーA>に掲げた“タームストラクチャー”の表(“マトリックス”)の中の数の配列やその変化を観察してほしいと思っています。それを通じて、数の構造がキャッシュを生む不思議な力を知ってほしいのです。

ストラテジーAとストラテジーBでは“キャッシュの生まれ方”が異なります。どちらもキャッシュを生み出すためのプロセスでありオペレーションという意味では同じなのですが、新規のキャッシュ(ニューマネー)の生まれ方が異なるのです。ストラテジーAでは数の横の配列が動きを活かした取引に重点を置きます。そのため、VIXオプションを徹底的に活用します。そして、そのような理由から、<APPENDIX>に掲げた表においてSVXYとVXXを省きました。それらはVIXからの派生です。VIXありきなのです。SVXYやVXXもまた取り上げる予定ですが、それらの前にまず、VIXをモノにすべく取り組んでみましょう。VIXは縦に見れば手ごわいですが、横に見れば違う世界がみえてきます。

<APPENDIX>を掲載しました。引き続きログイン画面をご覧ください。