Strategy B
今度は“ストラテジーB”について述べます。
“ストラテジーA”がマクロ的であるのに対して、”ストラテジーB”はミクロ的でその特徴はAとは大きく異なります。
“ストラテジーA”に特化されている方から見れば、”ストラテジーB“は面倒に感じられるからもしれません。”ストラテジーB”は扱う銘柄の数は多く、そして、それらの間には“ストラテジーA”が扱う銘柄の間に見られるような関連性がないからです。そこに、“ストラテジーB”の最も顕著な特徴があり最大の利点があります。
“ストラテジーB”において私の扱う銘柄の多くはS&P500に代表されるような平均株価とあまり強い関係がありません。相関性が薄いといえます。VIX指数が示すS&P500オプションボラティリティが20%前後のときに、”ストラテジーB“ではボラティリティが100%を超えるような銘柄を扱うことはよくあります。ボラティリティが200%を超えるような銘柄を扱うこともあります。
“ストラテジーB”は“ストラテジーA”のように強固な理論的背景に支えられているわけではありません。私に関していえば、“ストラテジーB”を支えているのは過去のデーターの積み重ねと経験です。“ストラテジーB”の実践には求められる技術的な要素は、会計上の資金管理を除いて、ほとんどありません。私の長年の経験から言えば、経験を積み重ねにつれてオプションの威力を実感でそれが自信につながります。そうして、オプションの虜になるでしょう。
“ストラテジーB”の魅力はなんといっても高いボラティリティから生み出されるキャッシュの量です。それは控えめにいっても半端ではありません。その気になれば、一夜にして手持ちのキャッシュを2倍に膨らませることが可能な銘柄を発見して実行することができます。
ただし、私は「一夜にして手持ちのキャッシュを2倍に膨らませることが可能な銘柄」に投下資本を集中させることはおススメしません。“ストラテジーB”が扱う銘柄において、私が最も懸念しているのは株価の乱高下ではなく、デフォルトリスクです。統計からいえば、そのようなデフォルトに遭遇する可能性は非常に低いものの、自分の扱った銘柄がそれに陥ることはないと100%言い切れないので私は少数の銘柄に集中することを避けています。
“ストラテジー”全般についていえることですが、「“相場”に振り回されるな!」というのがこの仕事を継続してうまくやっていく最大のカギ(コツ)です。これも経験から言えることですが、“ストラテジーB”において非常に多くの銘柄を扱っていると自然と”相場“を忘れてしまうようです。それがかえっていいと私は感じています。キャッシュフローだけに集中できるからです。
次回も引き続き“ストラテジーB”についてお話します。