“social art”

発行日:2016年03月01日

これまでオプションの”事業的アプローチ“に関してその背景を、銀行の歴史やデリバティブズの意味さらに今日的マネーの意味に暗示的に言及しながら長期にわたって表現を変えてさまざまな角度から述べてきました。

そこで今度は、オプションの実践の技術についてお話していきたいと思います。
「オプションの実践的技術」というとどうしても”トレード的”技術を思い浮かべる方が多いと思われます。 “トレード“の技術は、第一義的に、価格変動の波に合わせてタイミングよく当該対象物の売り・買いを行う行為を実行するための方法を意味しません。私たちはそのような意味での技術を重視しません。

ここでお話しする「オプションの実践的技術」とは私が“事業的技術”と呼んでいるものです。
私はデリバティブズを”社会的技術”技術だと考えています。オプションはデリバティブズの一種ですからオプションもまた”社会的技術”です。その延長線上に”マネー”があり、その意味でも、今日的”マネー“もまた”社会的技術”ということができます。

“社会的技術”とは人間社会において私たち人間が生活上必要なものとして作り上げたしくみや構造あるいは道具を意味します。しくみや構造はモノの道具のように見て触ることのできない約束事や信用の上に成り立っているものもあります。

「オプションの実践的技術」とはそのような”社会的技術”を駆使するためのもう一つの技術です。その中でも最たるものとして私自身があつかってきたのは会計学です。会計学はそのような技術に含まれます。これまで幾度か会計学に言及したものの、あまり深く踏み込んだお話しを紹介しませんでした。

会計学は事業上の数字に意味を与えた説明するための技術です。
会計学の知識なしに私たちが取り組んでいる”事業”としてのオプション取引の実践は成立しないのです。オプション取引が作り出したただの数の流れを私たちはどうやって”マネー“(おカネ)として認識するのでしょう。どうやって”儲け”を得るのでしょうか。

以上についての答えが会計学です。

会計学を正面から学ぼうとすると多くの人たちは滅入ってしまうと思われます。私もそのような人たちのひとりでした。Jacob Soll(ジェイコブ・ソール)著”The Reckoning: Financial Accountability and the Rise and Fall of Nations”(日本語版「帳簿の世界史」)のご一読をお勧めします。会計学に興味をもっていただけると思います。

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