reality of making money

発行日:2015年11月09日

私たち”ストラテジー”(OCFCストラテジーを単に“ストラテジー”と表示します。) 実践家の仕事は数というシンボルを利用して“マネー”を創造することです。“創造”を“製造”と言い換えてもいいでしょう。私たちは立派にモノを製造しているのです。ここで“モノ”と表現したものは目に見えない概念上のもののです。だから、ピンに来ないかもしれません。しかし、それは紛れなく私たちが生産しているものなのです。

私が“ストラテジー”についてこれまで幾度も繰り返し“投資”や“トレード”の概念から切り離すようにと述べてきたのは、そうでないと、“マネー”を製造するという私たちの仕事について理解を超えてしまうからです。私たちのやっていることは“マネーゲーム”ではありません。

私は「“マネー”とは何か。」と考えることによって、「現実とは何か。」という新たな疑問が沸き起こってきました。私たちにとってあまりにも当たり前すぎてそれが本当は何なのか疑問にも思わない目に見える“現実”が唯一の“現実”ではないと私が考えるようになったのは、目に見える紙幣や硬貨だけが“マネー”ではないと理解するようになってからです。それは皆さんもすでに理解しているはずです。

仮想的現実で製造された“マネー”が私が一般に“現実”と呼んでいる実社会で使うことができるのです。

以下は先週紹介した森博嗣著『すべてがFになる』から引用したくだりです。
「現実とは、何でしょう?」
「現実とは何か、と考える瞬間だけ、人間の思考に現れる幻想だ。」

“現実”とは思考すなわち人間の概念に基づく社会(“概念的社会”)といえるのではないかかと思われます。また、同様に先週紹介した理論物理学者Michio Kaku (日本人の名前の響きがありますがアメリカ人です。)著“The Future of the Mind”において著者が”Is reality real?”(現実は本物か?) と問いかけている箇所がでてきます。実に興味深い疑問です。

こうやって考えてみると私たちは立派な生産者としての事業を営んでいるといえなくもありません。