Practice for “Operations For A Living”

発行日:2016年08月04日

“Operations for A Living”についてお話ししました。
まだ、日本においてオプションが全く知られていなかった頃(日本のどの取引所にもオプションが上場していなかった頃)、私は米国でオプションを知り実践を始めました。当時はオプションに関する数学的な理論書や取引所が発行していたオプションに関するパンフレットのような小冊子の他にオプションについて書かれたものはほとんどありませんでした。オプションに関する実践書の中で私が目にしたのはローレンス・マクミラン(Larry MacMillan)著”Option As A Strategic Investment”でした。

同著はトレーダー(スペキュレーター)たちの間では名著だという評判でしたが、その中に書かれた内容を実践しても私を含めた一般人は飯を食えないと直感しました。当時日本の外に住んでいた私は飯を食う目的のためにオプションを始めたのです。私が着目したのはオプションのオペレーションによって生まれるキャッシュフローでした。

私が実践していたのはこれまで皆さんに紹介した”P-1”や”+100units(shares)/C-1”で、それから応用した”+100units(shares)/C-2”、さらに、”C-1/P-1”といったものでした。そのようなオペレーションによってキャッシュフローを稼いでいました。当時は今と比べるとドルの金利水準が高くそれがボラティリティを格段に押し上げることで非常に大きなプレミアムを獲得できたのをおぼえています。さらに、生み出されたキャッシュ(プレミアム)に今では考えられないような高い金利がついたのです。事業資金は次第に増えていきました。

私のスタイルが劇的に変わったのは2008年以降です。
米国の金融工学の劇的な発達によって空気から作ったような金融商品(私が“実体のない”エンティティ“と呼んでいるもの)が次々と開発されたからです。

そのようなものによって私はデリバティブ(“derivatives”)を「数理的自由」と解釈するようになったのです。それは私がそう呼ぶ“オペレーション”の実践によってごく一般の人たちが飯を食えるようになるのを容易にしてくれると思います。

これまで私が”オペレーションA”と“オペレーションB”というように分けていたのは説明が目的でした。もはやそのような必要はないと思っています。

“オペレーション”によって「飯を食う」を目的にする必要のない方もいらっしゃると思います。当初から生活に困らないだけでの十分な資金を持ちそれを増やすのが目的の方です。その方も“Operations For A Living”を実践されればその延長が資産運用につながることに気づかれると思います。

最後に、“Operations For A Living”には重要なことがあります。
それは決しては「コインの表側」の出来事に支配されないことです。
それは言葉で言うほど容易なことではありません。
私が長い時間をかけて様々なこと(銀行の歴史、中央銀行の役割、金融の本質、仮想現実、数学や物理学などの自然科学とデリバティブ等・・・)をお話ししてきたのはそのためです。

「米国の金融工学の劇的な発達によって空気から作ったような金融商品(私が“実体のない”エンティティ“と呼んでいるもの)が次々と開発された。」というのは私が長い時間をかけて様々なこと(銀行の歴史、中央銀行の役割、金融の本質、仮想現実、数学や物理学などの自然科学とデリバティブ等・・・)と深い関係があるのです。そのような背景を理解せずに表面だけをなぞるようなオペレーションを実行したところで、皆さんはやがてスペキュレーター(投機家)に変動してしまう恐れがあります。”スペキュレーター(投機家)“が悪いわけではありませんが、私のそう呼ぶ”オペレーション“にはそぐわないのです。

表を掲載しました。