option strategies (2)
「ストラテジーA」と「ストラテジーB」、どちらを選択すべきか。あるいは、どちらに重きをおくべきか。
それには正解がありません。
「好みにもよる。」といえばより深い論議を期待されていた方は落胆されるかもしれません。しかし、「正解がない。」というのが私の回答です。
私自身は“相場”から離れてOCFCストラテジーに取り組んでいます。この場合の“相場”とは米株式マーケットを代表するS&P500と同オプションボラティリティを意味します。「ストラテジーA」は好むと好まざるとにかかわらずそれらを意識せざるを得ないといえます。なぜなら、「ストラテジーA」が対象とするETFオプションはすべてS&P500と同オプションボラティリティに関連しているからです。
オプションやボラティリティの理論に詳しく“トレード”(キャピタルゲインを得ることを主たる目的にして金融商品の売り・買いを行うこと)の経験が豊富でその技術に長けた人は「ストラテジーA」を好む傾向にあるようです。
OCFCストラテジーは元来そのような“相場”を主眼においたものではないのです。それにも関わらず、なお、「ストラテジーA」を採用しているのは、相場とは別のところにあります。米株式マーケットとボラティリティの性質や構造を活かして金融工学の技術によって作り出されたET同オプションには長期的にキャッシュフローを生み出す装置に含まれています。OCFCでは単にそれを利用したいだけなのです。
「ストラテジーA」の最大の難点は“相場”に振り回されるきらいがあることです。それを楽しめる方は「ストラテジーA」をうまく利用していけると思います。ただし、誤解してほしくないのは、「ストラテジーA」は「相場」を相手にしているのではなく、重要なことは“しくみ”(からくり)をうまく利用するということです。むしろ、“相場”に目をつぶったほうがうまくいくのです。なぜなら、長期的に“マネー”を生むからくりは金融システムが崩壊しない限り機能し続けるからです。
「ストラテジーB」は「ストラテジーA」とは全く性質が異なります。存知の通り、「ストラテジーB」において私の好む対象はインプライドボラティリティが100%を超えるような株式オプションです。VIX指数に代表される米株式オプションの平均は20%台ですから、それは控えめに言っても異常なほど高い水準といえます。また、そのような銘柄の株価の変動は激しいので、「ストラテジーA」が対象とする銘柄以上に、相場(株価)に振り回されると考えられがちです。しかし、私自身は長い経験においてそれに(個別銘柄株式オプションの株価とボラティリティの激しい変動)について「ストラテジーA」ほどの煩わしさを感じないのです。「ストラテジーB」において私が相手にしているのは“相場”というより“クレジット(信用)”なのです。
「ストラテジーA」においても「ストラテジーB」においても私は“相場”ではなくいかに“キャッシュフロー”を管理しそれをより効率的にキャッシュフローを増やすかに最も注力しています。いずれまた、「マネー」や「キャッシュフロー」の話に戻りたいそれらを深く追究してみたいと思います。