Operations of Number

発行日:2016年09月08日

私の経験について簡単に述べます。
私の個人的なことよりもむしろちょっとした”歴史”と呼ぶべきこれまでの経緯を述べたいと思います。その内容の一部が皆さんの参考になるかもしれません。

私は職業として投資銀行に勤務しオプションのトレードやファンドマネージャーの経験もあります。また、海外での投資会社の運営・経営の経験もしました。一方で、私は自分の手にした給料のほとんどをオプションの取引口座に入れそれから生み出されるキャッシュを引き出して生活費や様々な支払いに充ててきました。今日”オペレーション”と私が呼んでいるオプションストラテジーのほとんどは地味な”P-1″でした。当時は現在では想像できないほど米ドルや英ポンドの金利が高くそれがオプションのプレミアムを押し上げていました。それは私にとってより多くの収入が得られることを意味しました。

“P-1″だけで十分満足だったのですが、勤務先の投資銀行での仕事を通じて学んだ”+100shares/C-1”や”C-1/P-1”の組合せ、そして、さらに、複雑な比率の異なる”C-1″と”P-1″の組合せや限月の異なるオプションの組合せも私の個人のオペレーションに加えるようになりました。

私のオペレーションのスタイルが劇的に変化したのは2008年以降です。
2008年に私たちの記憶にまだ新しい、いわゆる”リーマンショック”が起きました。
VIX指数はそれ以前からボラティリイティ指数の指標として使われていたのですが、VIXフューチャーズやVIXオプションができたのは2007年頃でした。それは私がロンドンからニューヨークに住居を移した時だっただったので当時のことは今も鮮明に憶えています。そして、”リーマンショック”前後からVIXオプションが盛んに取引されるようになりました。私はそれに目をつけました。

私は2008年後半からしばらくVIXオプションの虜になっていました。
私が虜になったのは、VIXオプションそのものより、その原子構造とも呼ぶべきVIXフューチャーズの各限月の数値の配列(有機的構造)とその変化でした。そして、VIXフューチャーズの数値的構造がVIXオプションと深い関係があることにすぐに気づきました。
大いなる興奮を覚えたのを今も思い出すことができます。

2009年は私にとって転機になりました。
VXXが開発され上場しました。
当初私はVXXはVIX指数に100%連動しているとばかり思っていました。しばらく”数”と格闘しているうちに、それがVIXフューチャーズの数値的構造と有機的に繋がっていることに気づきました。私はますます興奮しました。

ここで私が今日「ゼロコール」あるいは「カスマイズドオプション」と呼んでいるオペレーションを実行するきっかけになった背景をお話します。

当初私はVXXについて上場オプション(取引所に上場している規定のオプション)を対象にオペレーションを実行していました。
ある時、VXXコールが権利行使されました。比較的多くの数量(枚数)のポジションが一斉に権利行使されました。それ自体は私にとって想定内で何ら驚きではありませんでした。しかし、その直後に、当時の私にとって大きなサプライズ(驚き)が生じました。取引画面のCASHを示す数字が大幅に増えていたのです。私は”C-1″が権利行使されて-100sharesに変化した後のキャッシュフローについて数学と会計学の観点から分析してみました。

それが「ゼロコール」や「カスマイズドオプション」、「逓減数値」という概念に結びついています。

私はそれ以来「逓減数値」を利用した、私が今日皆さんへの説明するために名付けた「ゼロコール」やその組合せに力を入れ始めした。

VXXの上場を契機に、様々なシンボルのインストルメントが開発されました。VXZ/VIMY/VIXM/VIIX/UVXYなどの他に、SPXS/SQQQ/TZA/FAZ/MIDZ/SOXS、さらに、LABD/UBIO/ZBIOなどがそうです。

それらに加えて、FXA/FXB/FXC/FXE/FXF/FXY/FXS/UUP/TXV…..

私は自分の個人的体験を人に伝え役立てたいと考えるようにようになりました。
私個人が自分一人オペレーションを実行しているだけなら、第三者に説明する必要はありません。「ゼロコール」や「カスタマイズドオプション」の名称などどうでもいいことなのです。

しかし、第三者に説明するには理論的体系が必要だと感じました。

オプションは一般には難しい金融商品だと思われがちです。
そのままの形なら決して万人向けとは言えないでしょう。
私はそれを万人が扱えるように取り組んできました。
そのためには理論的体系が必要でした。

それがほぼ完成しました。

オプションの概念は預金の代わりになります。つまり、一般消費者が扱えます。OLやサラリーマンのお勤めの方でも副業として取り組み生活に役立てることができます。。起業家や事業家、会社の経営者は事業として取り組めます。オプションの概念がファイナンス(資金調達)に役立つことを知れば事業家にとってこれほどの強い味方はありません。投資家にとっては資産運用の一環として魅力ある対象になるでしょう。

「マネー(おカネ)とは何か。」・・・私は2008年以来このテーマについて真剣に考えるようになりました。現在では、その答えにたどり着くには「数とは何か。」を知らなければならないと感じています。現在の私に言えることは、”数”は化学の原子のような存在だということです。それが結びついて構造を作ります。その構造が価値を見出します。それがマネーにつながっていると私は感じています。

私たちが取り組んでいるオペレーションは、結局のところ、数の操作(オペレーション)です。

理解が相当に進み既に十分な実績を積まれている方もいらっしゃると思います。
大変失礼な言い方かもしれませんが、どうかお赦しください。
決して十分に分かったと思われないことです。知れば知るほど、深い部分が見えてきます。十分な技能を既に持っていらっしゃる上級者の方は、ご自分の知識と技能をさらに向上させる方向に進んでいただければと思います。

上級者の方向けにVIXオプションを再び取り上げたいと思います。
VIXオプションは上場オプションです。VIXオプションの代わりに「ゼロコール」を利用することはできません。上級者の方にとっては相当なチャレンジになると思います。
数の原子構造や有機的構造を体で覚えるには非常にいい教材になり、そして、実用性があります。VIXオプションを対象にしたオペレーションは”数学的ゲーム”のようで万人向けではありません。他のオペレーションに物足りなさを感じられるならこれにチャレンジしてみてください。

表を掲載しました。