no100716

発行日:2016年10月06日

<WEEKLY MESSAGE>

今週は”Weekly Message”として2つのことをお話しします。
一つは「漸減数値」を利用したオペレーションの長期にわたる威力です。

「漸減数値」を利用して機械的にオペレーションを実行して生み出された新しい価値(”マネー”)の長期にわたる蓄積量は控えめに言ってもあまりにも魅力的です。

SPXSのオペレーションの結果として以下のことを紹介しました。
「2011/10/3に1000ドル分のSPXS「ゼロコールマイナスオペレーション」(=株式ショート)を実行しました。その後100ドル分のNet Liquidity が増えるごとに(評価益が増えるごとに)100ドル分ずつユニット数(=株数)を増やしていきました。その結果1000ドルは2016年9月末現在約3,960ドルに増加しました。単純計算で年平均59.2%資産が増えたことになります。マージン比率は50%ではなく100%としレバレッジを利かせませんでした。」

VXXがこの世に出た2009年1月末から1000ドルを元手に実行したオペレーションの結果について以下のことを紹介しました。
「2009年1月末に1000ドル相当のVXX「ゼロコールマイナスオペレーション」(=株式ショート)を実行しました。200ドル分のNet Liquidity が増えるごとに(評価益が増えるごとに)200ドル分ずつユニット数(=株数)を増やしていきました。その結果1000ドルは2016年9月末現在約5,000ドルに増加しました。単純計算で年平均52%資産が増えたことになります。マージン比率は50%ではなく100%としレバレッジを利かせませんでした。」

投資の世界でファンドの素晴らしい運用結果が発表されると、決まって以下のような文言を目にします:
「過去の成績は将来を約束するものではありません。」

上記のSPXSやVXXの例について「過去の成績は将来を約束するものではありません。」と掲げるつもりはありません。地球経済が崩壊しない限りそれらの数学的概念に基づく「漸減数値」を利用したオペレーションは機能し続けかつそうでなければならないからです。それは推論ではありません。構造的にそうのようにできているのです。つまり、将来の利益を約束してくれる構造がそこにあり私たちはそれを利用し続けることができます。そのような構造は2008年9月に発生した”リーマンショック”後も崩壊しませんでした。

オペレーションの実践上の問題は個々人において使用出来る資金事情によります。「漸減数値は数学の反比例のグラフのように時間経過とともに限りなくゼロに近い水準に向かっていく美しい曲線を描くわけではありません。時には数値が大きく逆行する局面もあります。そのような局面においてポジションを資金的に維持できるかは重要な課題です。その課題は技術的にクリアすることができます。

いたずらに多くの数値を掲げているわけではないのです。「数の組合せ」はその技術の一つですが、より単純なもう一つの方法があります。明日”リーマンショッック”の再現が見られるような切迫した状況にはありませんでので、そのような方法とその背景を別の機会にお話しします。

冒頭で「2つのことをお話しします。」と述べました。以上はそのうちの一つです。もう一つは”ゼロロール”という言葉に代表される「新しい概念のオプション」のオペレーションにこれから取り組もうと準備をされている方、あるいは、現在なお”P-1″を中心に「上場オプション」を実行されている方で「新しい概念のオプション」のオペレーションへ移行しようかどうか迷われている方へのメッセージです。

10月に入って私はそのような方の背中を押してあげようと決意しました。
私の2008年からの経験を一般の人たちに説明するには理論的体系が必要だったと述べました。それが私の中で確立したことで興味のある方々の背中を押してあげてもいいと自信を持っているからです。

現在なお”P-1″を中心に「上場オプション」を実行されている方は、「新しい概念のオプション」のオペレーションへ移行しようかどうか迷われている中でこのようにも思われているかもしれません。「せっかくオプションを勉強し習得したのに、今更株式だなんて・・。」

「新しい概念のオプション」は形を株式に似せて作ったインスルメントですが、一般の”株式”ではありません。中身はオプションです。例えば、米国の平均株価が急落するのをヘッジする目的でSPXプットやSPYプット買うことができます。そのようなプットを買わなくていいように工学的(応用数学的)技術を駆使して開発されたのがSPXSです。SPXSの株式を買うことはプットを買うことと同じなのです。私たちはそれを買うのではなく売ります。つまり、プットを売ることと同じオペレーションを実行することになります。

上場オプションについて学習したことや経験したことは無駄になりません。

次に、私はそのような方の背中を積極的に押してあげるためにもう一つのことを考えました。それは所有していないものを売る(=”空売り”する)ことについての抵抗や不安です。それについての私の答えは、”Practice makes it perfect.” (「習うより慣れよ。」)ということですが、これでは少々不親切だと感じられるでしょう。問題はどうやって慣れるんだということです。

私の提案はこのようなことです。
異なる2つのインストルメント(シンボル)の数値を使って-(マイナス=売り)と+(プラス=買い)の組合せのオペレーションを実行することです。例えば、”VXX-10units/VXZ+8units” (金額を合わせる)のオペレーションです。VXZはVXXとの関連性の強いインストルメントですから、”VXX-10units”を単独で実行するより抵抗や不安は小さいと思います。