no081117

発行日:2017年08月10日

<MESSAGE>

ある方から以下の興味深い質問をいただきましたのでそれをご紹介し私なりの答えと解説を掲げたいと思います。質問の文面を少し変えました。

「今回のVIXF(1)の数値の増加は北朝鮮とトランプ大統領の地政学リスクの脅威によるものかもと頭をよぎりましたが、それはナンバーオペレーションのアプローチや考えとは違いますね?北朝鮮の動きとVIXの動きが相関あるのか、過去の統計から考えてみるというのも、ナンバーオペレーション本来のアプローチではありませんね?」

ナンバーオペレーションは純粋に自然科学的アプローチに基づいています。
「過去の統計から考えてみるというのも・・・」とありますが、私は、確率統計は自然科学ではないという考えを持っています。客観性がなく恣意的だからです。例えば、ある事象について「確率的に99%起こりえない。」というのは「それが明日起こり得る。」というのと同義です。

VIXF(1)の変化は数学的に予測できません。同数値は100に到達する可能性もあります。このように述べるとお大きな不安を覚えるかもしれません。それはあくまでも数学上の理論としての話です。数学上数の変化に規制はないのです。純粋に自然科学の立場からそれに統計を当てはめることはできません。ナンバーオペレーションは予測や過去の統計に基づくパターン等に基づいているのではないのです。

自然科学における“リスク”の概念は「危険」を意味するのではありません。変化の大きさを意味します。ナンバーオペレーションにおいては価値の変化の大きさを制御する方法が存在します。それにはプラスとマイナスの数値や価値と数量の扱いが関係しています。

VIXF(1)が100に到達する可能性と朝鮮戦争は無関係です、数学的には。
なぜなら、数学は純粋に自然科学に基づいているからです。朝鮮戦争は政治です。政治は科学ではありません。

純粋に数学的概念に基づくナンバーオペレーションでは質的な情報を入れません。

私たちは自由に思考する権利が与えられています。
英語では”Choice is yours.”(直訳は「選択はあなたのものだ。」です。)というフレーズをよく耳にします。私はこの言葉を大変気に入っています。突き離すような厳しい表現ですが、日本の文化にはない厳しさがこの言葉に込められています。

アメリカ人はこのような言い方をします。
“I choose to think… “
(私は….のように考えることを選んでいる。)

思考も選択なのです。
私はそのような表現をとてもニクいと感じ、その表現を気に入っています。

以上の話を紹介したのは、ナンバーオペレーションは思考のゲームだからです。

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点Aの位置を確認してください。
点Aとはマトリックス1のVIXF(1)の位置のことです。

A=(1, VIXF1)
点Aの位置は過去1年のy軸上運動の中はなお低い位置にあることがわかります。

下図をご覧ください。

これはVVIX指数の過去1年の範囲と現在の位置を示しています。
VVIXはVIXF(1)のモーメンタム(はずみ、流れの勢い、速度)を表す指数と考えるとわかり易いと思います。

VVIXの指数の増加はモーメンタムが強くなっていることを示します。通常、それは“ブラフ”と関係があります。しかし、興味深いことにVIXF(1)は8/9現在12ポイント以下の水準で“ブラフ”と呼ぶには大きな変化には感じられません。なぜ、VVIXが大きく跳ね上がったのか・・・VIXF(1)が短期間で10ポイント前半からはずみがついて11ポイント後半に達したことと関係がありそうです。

VVIXは通常一度は大きく跳ね上がると減少します。
それは通常VIXF(1)の減少を伴います。

絶対的な指数ではありませんので、参考程度に扱ってください。
数値の変化を予測するためのツールとして扱わないでください。

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マージン(証拠金)に関して数人の会員の方から質問を受けましたので簡単に述べます。

ナンバーオペレーションでは基本的にマージンに依存しません。以前、CASH(cash)、MGN(margin)、NL (net liquidation)、CAF (currently available funds)、UGL(unrealised gain and loss)について解説しました。それらのうち、MGNがマージンにあたります。

マージンは取引した対象物を保有しているブローカーが口座の中で利用できないキャッシュとして拘束する部分で保証金(担保)に相当します。例えば、VXX-100 @11.00のオペレーションを実行しそのハンド(ポジション)を保有している間1100ドル(=11.00*100)の金額のうち通常50%(=550ドル)がマージンになります。ナンバーオペレーションではそのような例のハンドついて1100ドルとして扱います。

口座に利用出来るキャッシュが1100ドルある時に、上述の例のマージンベースで資金いっぱいのオペレーションを実行する場合VXX-200 @11.00のオペレーションを実行できます。キャッシュベースで2200ドル(=11.00*200)のハンドをマージンベースでは1100ドルで実行し保有することができたのです。差額の1100ドル(=2200-1100)は「借入金」に相当します。

ナンバーオペレーションではそのような“借入金”に依存しません。
そのため、マージン比率の引き上げは大きな影響を与えないはずです。

説明目的でMGNを紹介しましたが、ナンバーオペレーションではMGNではなくCAFを重視ます。私自身MGNを見ていません。CASHやCAFを重視しています。

CAFが少なくなりハンドの量が多いと感じたらハンドを減らしてください。それによってCAFが増えます。そして、ハンドを組み直してオペレーションを実行します。

VIXOを利用している方はキャッシュの計算を注意して見直してください。

“VIXO(SEP)13C-1/VIXO(SEP)13P+1”は1300ドルのハンドとして扱います。VIXO(SEP)10C- @3.00も同様に1300ドルとして扱います。
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OCFCレポート no080717 – no081017 をレビューしてください。
ナンバーオペレーションのエッセンスについて非常に重要なことを掲げました。

レポートno081017で述べたことは繰り返すだけの価値があります:
「秘密のベールを1枚ずつ剥がしていきましょう。理屈を超えて感覚的に“分かる”とはどういうことなのか皆さんご自身が噛みしめて追い求めてください。そのような感覚に至ると数を操るという技術に向かっていきます。

ナンバーオペレーションでは理屈を超えて“分かった!”という不思議な感覚のプラトー(plateau=高原)に達すると、数を操るのがとても簡単に感じられるようになるでしょう。数に踊らされるのではなく自分が数を操る主体になれます。そうなるとますます、数の、そしてナンバーオペレーションの虜になるでしょう。」

8/9現在のマトリックス1とマトリックス2です。
レクタングルは今後トライアングルの中で幅広く柔軟に扱いますので表は省くことにしました。

15.60
14.60 1.00
14.35 0.25 1.25
13.90 0.45 0.70 1.70
13.10 0.80 1.25 1.50 2.50
11.75 1.35 2.15 2.60 2.85 3.85
-7.27
14.28 -21.55
7.55 6.73 -14.82
21.78 -14.23 -7.50 -29.05
-9.03 30.81 16.58 23.31 1.76
17.55 -26.58 4.23 -10.00 -3.27 -24.82
19.74 -2.19 -28.77 2.04 -12.19 -5.46 -27.01
38.89 -19.15 -21.34 -47.92 -17.11 -31.34 -24.61 -46.16
11.70 27.19 8.04 5.85 -20.73 10.08 -4.15 2.58 -18.97

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