Matrix 2 vs Matrix 1

発行日:2017年01月24日

「ナンバーオペレーション」においては「マトリックス1」はインナーサークルそのものだと理解していいでしょう。だから、私はこれまで「マトリックス1」について多くのことを述べてきました。今後も引き続き「マトリックス1」について深く踏み込んで生きたいと思います。6個の「数値」と15個の「価値」(「ナンバーオペレーション」では「数値」と「価値」は同義ですが、「数値」と「価値」を言葉上分けるます。)さらに「新しい価値」を生み出すことができます。「新しい価値」とは“マネー”のことです。

さて、ここのところ、「マトリックス1」にあまりにも集中してきたきらいがあるので、「マトリックス2」について述べます。

「マトリックス2」の数値及び価値をあらためてご覧ください。

1/20 VXX VIXY VIIX TVIX UVXY VXZ VIXM VIIZ TVIZ
TVIZ 6.27
VIIZ 11.03 -4.76
VIXM 38.68 -27.65 -32.41
VXZ 31.90 6.78 -20.87 -25.63
UVXY 28.40 3.50 10.28 -17.37 -22.13
TVIX 6.21 22.19 25.69 32.47 4.82 0.06
VIIX 6.99 -0.78 21.41 24.91 31.69 4.04 -0.72
VIXY 17.25 -10.26 -11.04 11.15 14.65 21.43 -6.22 -10.98
VXX 20.71 -3.46 -13.72 -14.50 7.69 11.19 17.97 -9.68 -14.44

「マトリックス1」と比べると「マトリックス2」に含まれた数値と価値の間に一定の秩序が感じられません。つまり、それぞれの数値及び価値の配列やそれらの変化に規則性が存在することが一見して分かりにくいのです。

VXX、VIXY、VIIXはVIXFから同じプロセスで作られています。しかし、それらの3つの数値の大きさが異なります。表面に現れたそれぞれの数値の差は誤差の範囲をはるかに超え、それだけを見ればVXX=VIXY=VIIXと私が数学の等式を表す記号(等号)で結べば、その背景を知らない人は混乱するでしょう。TVIX=UVYXについても同じことが言えます。VXZ=VIXM=VIIZについても同様です。

VXX、VIXY、VIIXがVIXFから同じプロセスで作られていますにもかかわらず、各数値の大きさが異なるのはそれらのシンボル作れて数値が生まれた時期が異なるからです。つまり、それぞれの数値の起点が異なるのです。さらに、スプリットによって各シンボルの数値が人工的に引き上げられそれが幾度か繰り返されてきました。数値は連続性を保っていますがその連続性に力が加えられてきたのです。同じことがTVIXとUVYXについても言えます。VXZ、VIXM及びVIIZについても同様です。

TVIXとUVYXはVXXの変化率を人工的に2倍に引き上げて設計された数値です。また、TVIZは
VXZの変化率を人工的に2倍に引き上げて設計された数値です。

「マトリックス2」に含まれた各シンボルの数値は株式と同じ仕組みを持っています。事実、それらは株式と同じように取引することが可能です。アウターサークルではそれらはETFとして理解されています。インナーサークルでそれをETFとみなすと「ナンバーオペレーション」の本質を見失います。

“「マトリックス1」と比べると「マトリックス2」に含まれた数値と価値の間に一定の秩序が感じられません。つまり、それぞれの数値及び価値の配列やそれらの変化に規則性が存在することが一見して分かりにくいのです。”と述べました。“分かる”ためには、「マトリックス2」のそれぞれの数値と価値について「マトリックス1」と関連づけて見る必要があります。

VXX、VIXY、VIIX、TVIX及びUVXYのそれぞれの数値については「マトリックス1」のVIXF(1)、VIXF(2)及びVIXF(2)^VIXF(1)の数値及び価値と関連付けて観察します。一方、VXZ、VIXM、VIIZ及びTVIZについて「マトリックス1」のVIXF(4)、VIXF(5)、VIXF(6)、VIXF(6)^VIXF(4)、VIXF(6)^VIXF(5)、VIXF(5)^VIXF(4)の数値及び価値と関連付けて観察します。

「マトリックス2」には実践上、「マトリックス1」にはないメリットがあります。
「マトリックス1」ではVIXOを利用するため制度上の制約を受けます。例えば、VIXO(FEB)10C-1 @4.00のオペレーションを実行する場合、そのベースになる数値はVIXF(FEB)でそれは14.00であり金額にして1,400ドルです。“VIXO(FEB)10C-1 @4.00”の受け渡し金額は400ドル(=4.00✖100ドル✖1コントラクト)ですが、ベースになるVIXF(FEB)では1,400ドルです。それはオペレーションを実行しポジションを維持するための引当金(リザーブ)を考慮する上で大事です。VIXOの数量の単位は1コントラクトで数値(価値)を100倍することでキャッシュの額に換算します。(オプションを知らない方も不安に駆られる必要はありません。また、初めての方もVIXOを扱うのにあらためてオプションを学習する必要はありません。以上の説明は制度上の話で、そのような手順をおぼえれば誰でもVIXOを扱えるようになるでしょう。)

「マトリックス2」はそのような面倒さはありません。
「マトリックス2」の数値も100倍と数量を乗じることでキャッシュベースの金額に換算することができます。「マトリックス2」の数値には数量の制約がありません。それは非常に少ない手持ちのキャッシュでオペレーションを実行したり、多くの数量を細く分けて実行したりするのに便利です。

例えば、
“VXX- 10 @21.00”のオペレーションによって210ドルのキャッシュを取得することができます。このオペレーションは105ドルの手持ち資金(210ドルの半分)があれば実行できます。

短期間の間に随分と遠くに来てしまいました。
このあたりで基礎的な話に戻りたいと思います。
この短い期間に多くの知識を吸収し理解にも自信があり実績を上げている方もいらっしゃるでしょう。しかし、どんなに深い内容に進んでも時々基礎的なことを確認することは大事です。それは、上級者にとってもです。

“VXX- 10 @21.00”のオペレーションによってそれを実行した翌営業日に210ドル(手数料を除く)が口座に入金されます。それは紛れもなくそのようなオペレーションを実行した者が所有するキャッシュです。会計上のキャッシュフロー(インフロー)であり“儲け”に相当します。ただし、ブローカーはそのキャッシュに鍵をかけすぐに引き出したり使ったりできないような措置を講じています。オペレーションを実行した時のVXXの数値とげ現在の数値の間においてプラスの差額(評価益)がしょうじている場合のみその分だけ鍵が外され利用できます。

VXXが長期的にゼロに向かう構造を持っていることを考えると210ドルはやがて自分のものになります。そんなことを考えるとこのようなオペレーションは実行してキャッシュが手元に入ったのを確認した時から少し嬉しい気分になってきます。ええ、それは紛れもなくオペレーションによって作ったキャッシュなのです。

同オペレーションをB/S(バランスシート)に載せると下図のようなイメージになります。

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