Matrix 1, Matrix 2 and their linkage

発行日:2017年01月30日

「ナンバーオペレーション」で扱っているマトリックス1とマトリックス2に含まれている「数値」及び「価値」は元来ある一つの数値と関係しそれから数学的思考や概念に基づいて派生的に作られたものです。

“ある一つの数値”とは米株価指数S&P500です。マトリックス1の数値群VIXF(1)〜VIXF(6)はS&P500の変動率をベースに算出されたボラティリティ指数と関係しています。そのため、私はかつてVIXF(1)〜VIXF(6)の数値とそれらの組み合わせによって作られた「価値」を対象にしたオペレーションを実行するにあたってS&P500とボラティリティ指数の2つの数値をインディケーター(指標)として扱っていました。アウターサークルとの決別を図ったと言ってもアウターサークルの窓口であるS&P500とインナーサークルの窓口であるボラティリティ指数の2つの数値の間のパイプラインを維持していました。

そのようなパイプラインは今では完全に絶ちました。S&P500は私にとって長年の友達だったのですが、それとの関係も経ちました。アウターサークルとインナーサークルについての私の見方が完全に変わったからです。

一般的にS&P500の変化がボラティリティ指数に影響を与え、それがVIXF(1)〜VIXF(6)の数値構造に変化をもたらしていると考えれています。私の見方はその逆です。VIXF(1)〜VIXF(6)の数値構造の変化がボラティリティ指数の変化をもたらし、次にS&P500に影響を与えると考えています。つまり、インナーサークルがアウターサークルに影響を与えているというわけです。言い換えると、VIXF(1)〜VIXF(6)の数値群が主で、S&P500の数値は従という関係です。なお、VIXF(1)〜VIXF(6)はボラティリティ指数を期間毎に評価した数値から作られたものです。

一般にはこのような見方がされていると思います:
S&P500を動物の体全体に喩えるとボラティリティ指数は尻尾である。そのような尻尾に過ぎない数値から作られたVIXF(1)〜VIXF(6)はそれぞれ尻尾の尻尾であると。

そのような見方は間違っています。
ボラティリティ指数はもはや尻尾ではありませんし、VIXF(1)〜VIXF(6)の数値群もそのような小さい存在ではありません。むしろ、逆です。VIXF(1)〜VIXF(6)の数値群によって作られた構造こそ身体全体でありS&P500は尻尾に過ぎません。

それはインナーサークルの方がアウターサークよりずっと大きいということを意味しています。

以上の話を紹介したのは、「ナンバーオペレーション」はS&P500(=米国だけではなく世界を代表する株価指数として全世界において最大の影響力を持っています。)に代表されるマーケットの世界から完全に独立した全く別の“ゲーム”であると認識してほしいからです。

「ナンバーオペレーション」ではVIXF(1)〜VIXF(6)の数値とそれらの組合せからなる15個の価値を基本にています。それらがあって初めて「マトリックス2」の9個の数値と36個の価値が存在できます。

マトリックス1と「マトリックス2の連係についてこれまで概念的なことだけを紹介しお話してきました。連係のオペレーションについてはもう少し後でお話しするつもりでした。「ナンバーオペレーション」の“ゲーム化”に取り組んでいる中で、私はそれを現段階で紹介しておいた方が後々みなさんを混乱させずに済むと考えました。

そこで、“連係”の実践的オペレーションを紹介するために、次のことを述べておきます。
それはマトリックス1とマトリックス2に含まれた数値と価値の66枚のカードをさらに54枚増やして
120枚にするというものです。追加の54枚は派生的なもので新たに作られた「価値」(「数値」と「数値」の組合せ)です。54枚はいわば“連係カード”です。

1/27 VIXF(1) VIXF(2) VIXF(3) VIXF(4) VIXF(5) VIXF(6)
FEB MAR APR MAY JUN JUL
VIXF(6) JUL 17.65
VIXF(5) JUN 16.90 0.75
VIXF(4) MAY 16.25 0.65 1.40
VIXF(3) APR 15.45 0.80 1.45 2.20
VIXF(2) MAR 14.15 1.30 2.10 2.75 3.50
VIXF(1) FEB 12.55 1.60 2.90 3.70 4.35 5.10
1/27 VXX VIXY VIIX TVIX UVXY VXZ VIXM VIIZ TVIZ
TVIZ 5.76
VIIZ 10.62 -4.86
VIXM 37.03 -26.41 -31.27
VXZ 30.56 6.47 -19.94 -24.80
UVXY 23.83 6.73 13.20 -13.21 -18.07
TVIX 5.21 18.62 25.35 31.82 5.41 0.55
VIIX 6.41 -1.20 17.42 24.15 30.62 4.21 -0.65
VIXY 15.83 -9.42 -10.62 8.00 14.73 21.20 -5.21 -10.07
VXX 18.97 -3.14 -12.56 -13.76 4.86 11.59 18.06 -8.35 -13.21

下表はマトリックス1とマトリックス2の「連係カード」です。
54枚含まれています。それらはマトリックス1とマトリックス2の数値によって作られた「価値」です。
54枚を新たに加えると「ナンバーオペレーション」で扱うカードは全部では120枚にのぼります。そんなに多くを扱えない、複雑すぎて管理できないと負担に感じられる方は「連係カード」を省いて結構です。一方、負担に感じられない方、余裕のある方は是非「連係カード」を取り入れてください。

当初「連係カード」は今年後年に紹介しようと考えていたのですが、「ナンバーオペレーション」をより洗練された形に磨き上げたいと思い「連係カード」を当初の予定より早目にご紹介しすることにしました。

1/27 VXX VIXY VIIX TVIX UVXY VXZ VIXM VIIZ TVIZ
VIXF(6) 1.32 -1.82 -11.24 -12.44 6.18 12.91 19.38 -7.03 -11.89
VIXF(5) 2.07 -1.07 -10.49 -11.69 6.93 13.66 20.13 -6.28 -11.14
VIXF(4) 2.72 -0.42 -9.84 -11.04 7.58 14.31 20.78 -5.63 -10.49
VIXF(3) 3.52 0.38 -9.04 -10.24 8.38 15.11 21.58 -4.83 -9.69
VIXF(2) 4.82 1.68 -7.74 -8.94 9.68 16.41 22.88 -3.53 -8.39
VIXF(1) 6.42 3.28 -6.14 -7.34 11.28 18.01 24.48 -1.93 -6.79

「連係カード」については追って詳細に解説します。
上表において、6.42=VXX^VIXF(1)
これから他の「価値」について類推できると思います。

「連係カード」は「マトリックス2」に含めれた「価値」と比べて秩序があるように見えると思います。
VIXOを利用されない方は「連係カード」を実際のオペレーションに使う必要はありません。一方、オペレーションの実行のために同カードをマトリックス2の数価値の分析に役立てることができると思います。

最後に、「ボラティリティ指数」に関して以下のことを伝えておきたいと思います。
上述の「ボラティリティ指数」とはS&P500の変動率を基に指数化したもので、一般にVIX (指数)として知られています。それはVIXFの数値とは別物です。少なくとも私は別物として見ておりそのように扱っています。だから、以前からVIX指数を表に掲げるのをやめています。私に関する限り、それはもはやインナーサークルに存在する数値ではなく、アウターサークルに移動しS&P500と同化してしまったような存在です。「ボラティリティ指数」はナンバーオペレーションでは、もはや見る必要のない数値です。指標としてより重要な役目を果たすのは「アングル1」及び「アングル2」と呼んでいるそれぞれの「価値」です。