Inner Circle vs. Outer Circle

発行日:2017年01月23日

no012017号のレポートのWEEKLY MESSAGEの中で「本当に切り開きたい道に進みたいという私(筆者)の望みから、当クラブは昨年秋に「ナンバーオペレーション」への完全な切り替えを図りました。」と述べました。一方で、「その過程でこれまで長くお付合いいただいた会員の方々に大きな混乱と不安を与えないかと相当に悩みました。」とも打ち明けました。“完全な切り替え”にあたって、私はある種の覚悟を決めました。「覚悟」とは”Outer Circle” (アウターサークル)との決別です。

付け加えて申し上げておきますと、覚悟(”Outer Circle” [アウターサークル]との決別)を持って臨んだ以上、“完全な切り替え”を図った月にそれまでおつきあいいただいた会員の方々に退会されてしまっても仕方ない、その場合は、スクラッチからクラブをやり直そうと考えていました。「覚悟」(=”Outer Circle” (アウターサークル)との決別)はもはや従来の「上場株式オプション」を扱わないことを意味したからです。

ところが、クラブに留まっていただくように説得したわけでは決してなかったのですが、ほとんどの会員の方々に残っていただけました。私の経験・実績・思考を基にして体系化したモデルによって私は新しい分野を築こうと力を注いできました。それを皆さんに認めていただけるならこれほど強い勇気づけはありません。

そのような方々に申し上げておきます。「上場株式オプション」について学ばれたことや経験されたことは決して無駄にはなりません。特に、その時に学ばれた会計学のキャッシュフローの扱いやそれに関して身につけられた技能は今後も大いに役立つでしょう。

さて、上述の「”Outer Circle” (アウターサークル)との決別」が何を意味するのか・・・それについて述べます。「ナンバーオペレーション」は、私の過去の経験・実体験や実績に基づき理論体系化したモデルです。それは後述する”Inner Circle”(インナーサークル)をベースにしています。

”Outer Circle” (アウターサークル)と”Inner Circle”(インナーサークル)が何を意味するのか・・・まず、それらについて説明しなければなりません。”Outer Circle” (アウターサークル)とは数学用語としては「外円」を意味します。しかし、私がその言葉によって意味しているのはそれではありません。”Outer Circle” (アウターサークル)とは「内なる世界」に対する「外の世界」(外界)を意味します。それは「マーケット」のことです。株価指数やボラティリティ指数は”Outer Circle” (アウターサークル)に存在します。

S&P500やVIX指数をもはやレポートに掲げなくなりました。それらを振り返ってみることもありません。マーケット用語やマーケットに関するジャーゴン(=jargon:特定の世界だけで通用する専門用語。)は制度上の問題などでやむをえない場合を除き極力使いません。代わりに、数学用語や物理学など自然科学の用語に置き換えて言葉を用います。

一方、”Inner Circle”(インナーサークル)とは数学用語としては「内円」を意味します。しかし、私がその言葉によって意味しているのはそれではありません。”Inner Circle”(インナーサークル)とは上述の「外界」に対する「内なる世界」を意味します。それは「内部構造」であり、「ナンバーオペレーション」では「マトリックス」(「マトリックス1」及び「マトリックス2」)を意味します。
「ナンバーオペレーション」の実践者である私たちは”Inner Circle”(インナーサークル)の住人です。確かに、「マトリックス1」や「マトリックス2」の数値は”Outer Circle” (アウターサークル)の影響を受けています。しかし、私たちは”Outer Circle” (アウターサークル)を一切見ることなく”Inner Circle”(インナーサークル)だけで「数値」や「価値」を扱い目的とするマネーを創出することができます。

株価指数やボラティリティ指数をもはやレポートに掲げなくなりました。必要ないのです。”Inner Circle”(インナーサークル)の「数値」や「価値」で十分です。

2008年に発生した“リーマンショック”当時における激しい株価の下落に伴うボラティリティの“スパイク”、VIXFフューチャーズの“バックワーデーション”といったことについてよく質問を受けました。(”スパイク”や”バックワーデーション”という言葉も忘れていただいて結構です。それらはジャーゴン[=jargon]です。)
今なおそれについての質問を受けることがあります。それについてはすでに過去のレポートで数回にわたって解説しましたが、それを読み直す必要はありません。私にとっても皆さんにとってもそれはもはや“old question”(出尽くした質問)です。私たちが現在立つ位置を背景に、私は今ならこう答えるでしょう。「私たちは”Inner Circle”(インナーサークル)の住人です。”Outer Circle“(アウターサークル)の出来事や要因に振りまわれる必要はありません。”Inner Circle”(インナーサークル)の数値や価値のそれぞれの変化に対処してオペレーションを継続すればいいのです。」

現在の「ナンバーオペレーション」につながる「オペレーションA」をずっと以前から現在まで継続して実践されてきた方も昨年10月の“切り替え時”から「ナンバーオペレーション」の実践を開始された方もここまですでに十分な成果を上げていらっしゃるはずです。そして、“数”の凄さを実感されていることでしょう。特に、昨年11月から現在まで「数値」や「価値」が私たち実践者にとってあまりにもfavor(フェーバー:望ましい方向)に順調すぎるほどの変化を見せてきました。そのようにフェーバーな数値条件が長く続くとそれが永遠に続くような錯覚に陥ってしまいます。

数値条件は時に逆行することがあります。そうなるのが自然です。そうなっても、今の皆さんなら十分に対処でき逆行をチャンスとして利用できるでしょう。

いかなるゲームもそうであるように、「ナンバーオペレーション」にもピットフォール(落とし穴)があります。同時に、それに陥らない方策もいろいろ考えられます。「ナンバーオペレーション」は思考のゲームです。

”Inner Circle”(インナーサークル)は非常に深い内容です。
「なぜ”Outer Circle“(アウターサークル)と決別したのか?」・・・皆さんはいずれそれが自然とわかるようになるはずです。その時、皆さんはますます「思考のゲーム」としての「ナンバーオペレーション」の虜になっていることでしょう。

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*VIXF(1)にはFEBが、VIXF(2)にはMARが、VIXF(3)にはAPRが、VIXF(4)にはMAYが、さらに、VIXF(5)にはJUNがそれぞれ移行しました。そして、VIXF(6)にJULが新たに加わりました。

1/20 VIXF(1) VIXF(2) VIXF(3) VIXF(4) VIXF(5) VIXF(6)
FEB MAR APR MAY JUN JUL
VIXF(6) JUL 18.50
VIXF(5) JUN 17.75 0.75
VIXF(4) MAY 17.15 0.60 1.35
VIXF(3) APR 16.40 0.75 1.35 2.10
VIXF(2) MAR 15.25 1.15 1.90 2.50 3.25
VIXF(1) FEB 13.80 1.45 2.60 3.35 3.95 4.70
1/20 VXX VIXY VIIX TVIX UVXY VXZ VIXM VIIZ TVIZ
TVIZ 6.27
VIIZ 11.03 -4.76
VIXM 38.68 -27.65 -32.41
VXZ 31.90 6.78 -20.87 -25.63
UVXY 28.40 3.50 10.28 -17.37 -22.13
TVIX 6.21 22.19 25.69 32.47 4.82 0.06
VIIX 6.99 -0.78 21.41 24.91 31.69 4.04 -0.72
VIXY 17.25 -10.26 -11.04 11.15 14.65 21.43 -6.22 -10.98
VXX 20.71 -3.46 -13.72 -14.50 7.69 11.19 17.97 -9.68 -14.44