HV and IV
ボラティリティには2つの種類があります。
一つはヒストリカルボラティリティ(=Historical Volatility=HV)、もう一つはインプライドボラティリティ(=Implied Volatility=IV)です。レポートに掲載しているボラティリティチャートには2つのラインが描かれてありますが、ブルーのラインがHV、もう一方のゴールドのラインがIVです。
HVは実際に変動した株価の変動率(変動の割合=変動の大きさ)を数学的に算出して数値で、期間の取り方によって数値は異なるものの変動の大きさの実態を表しています。一方、IVはオプションマーケット参加者による株価が今後どのくらい大きく変動するかという予想を反映しています。それは必ずしも正確な予想ではありません。しかし、IVの数値そのものは数学的モデルによって正確に算出されています。予想を数値化できるのかと不思議に思われるかもしれませんが、数学的にはIVをx(未知数)として、マーケット取引されているオプション価格を含め他の既知の数値から逆算して求めることができます。
逆算とは、簡単にいえばこういうことです。10=8+xとするとここではxは未知数ですが、xは逆算によって、x=10-8=2と求めることができます。オプションの世界には、オプションの理論価格を求める公式があって、その中でIVをx(未知数)として他の数値が分かっていれば逆算によって求めることができます。
以上の理屈(理論)はわからなくとも取引に慣れてくると、なんとなく感覚的にわかってきます。それは、取引していて、「この銘柄のコールやプット価格が他の条件(株価、権利行使価格、期間等)に照らし合わせて意外に高いなあ。結構、プレミアム収入取れるなあ。」等と感じたら、大概IVは高いものです。
そこで、前日紹介した取引を思い出してみてください。前日の「通信」を読み返していただいてもけっこうです。
“CP+1/CP-1”は、HVとIVの間に大きな開きが出たときは狙い目ですが、IVやHVにそれほどの開きがない場合でも株価が上下に大幅に変動するような銘柄にはそれが有効です。
最大の問題は流動性です。
次回も引き続き“ボラティリティ”についてお話します。