how to treat options as a business (3)
前回魚屋の例をあげて”unrealized loss”(未実現損=評価損)の話をしました。それは実際には「未実現損(評価損)」ではなく“opportunity loss”(「機械損失」)です。魚屋の例は、前日ではなく今日秋刀魚を売っていれば2000円多く儲けられたという機会を逃したということを示したものです。また、オプションの例は前日ではなく今日取引をしていれば100ドル多く儲けられたという機会を逃したということを示しています。
それでは「未実現益(評価益)」の場合はどうでしょうか。
再び魚屋の例をあげます。
昨日魚屋さんが顧客に秋刀魚を売りました。それによって魚屋は現金で1万円の売り上げを計上することができました。端的に、1万円儲けたということです。今日になってみると秋刀魚の値段が下がっていました。同じ量の秋刀魚を昨日ではなく今日売ったとすると8千円の売り上げだったとしましょう。魚屋は既に顧客に秋刀魚を売りそして現金を受け取っています。昨日行った商売は昨日で完結したのです。今日ではなく昨日売ったことによって2000円多く売り上げを上げることができました。魚屋は差額の2000円について「評価益」として受け止めるでしょうか。
今度はオプション取引の例をあげます。
昨日XYZという銘柄のプットを売って500ドルのキャッシュ(現金)を受け取ったとします。この現金取引について顧客(オプションの買い手)に対するサービス(権利行使の請求に応じる約束)を履行できるように準備金を1000ドル積み立てたとします。これによってこのビジネス(商売)はクローズ(完結)しました。今日になってみると同プットの値段が下がっていました。同じプットを昨日ではなく今日売ったとすると昨日より100ドル少ない400ドルのキャッシュを受け取ったとしましょう。私は既に顧客(オプションの買い手)にプットを売りそしてキャッシュを受け取っています。昨日行った取引(商売)は昨日で完結したのです。差額の100ドルについてどのように考えるべきでしょうか。
オプションの場合は、もう少し踏み込んで考える必要があります。
前日に500ドルで売ったオプションの取引は完結しています。
今日、同じオプションを400ドルで買うという取引をしたとします。
システム上、同じオプションの売りと買いの取引は相殺されキャッシュフロー上100ドルが残ります。この100ドルはキャピタルゲインの利益として計上されます。これが「実現益」と呼ばれるものですが、キャッシュフローをよく確認してみましょう。
最初に実行した取引によって500ドルのキャッシュを獲得しました。つまり、その取引によって口座のキャッシュが500ドル増えたのです。
次の取引によって400ドルのキャッシュを支払うことになりました。つまり、その取引によって口座のキャッシュが400ドル減ったのです。
上述の例は当初の儲けである500ドルが100ドルに減ったことを示しています。