how to run insurance business and options

発行日:2015年09月01日

「オプション」はしくみとして「保険」に似ていると述べました。
「オプション」のしくみについてはこれまで幾度か述べました。ここでは、「保険会社」の経営者になったつもりで「オプション取引」の実践について考えてみましょう。“トレーダー”や“投資家”の立場から離れて「オプション取引」の事業家の立場で見てみましょう。皆さんが現在会社に勤めているか会社のオーナーとして実際に経営を行っているかどうかに関係ありません。ご自分が現在実行している「オプション取引」を経営者の立場にたって事業として扱ってみましょう。

「オプション取引」とは「契約を交わすこと」だと述べました。それは「保険契約を交わすこと」と同じです。保険会社は「保険の売り手」であり、「保険の買い手」が保険会社の顧客です。保険会社の経営は第一に保険を売ることです。そのために、保険を買う顧客が必要です。次に、保険を売った後のリスクを管理することです。そして、増えた資本を(再)投資に回すことも事業の一部です。
上述のことについて「保険」を「株式オプション」に置き換えてみましょう。皆さんが実行している事業がそれです。

皆さんは「保険事業」(=「オプション事業」)を営むにあたって顧客(買い手)を見つける営業マンを雇う必要はありません。取引所で買い手を探すことが容易にできるからです。次に、「保険」(=「オプション」)を売った後のリスク管理について考えてみましょう。「保険会社」は顧客に販売した「保険」についてひとつひとつ別箇にリスクを管理するといったことはしていません。「保険会社」が注意しているのは「保険請求」(オプションの「権利行使」に相当)があったときにそれに応じられるだけの資本が充実しているかどうかに最大の注意を払っています。それはOCFCのストラテジーでも同じです。ここのオプションポジションのリスクについての管理ではなく、全体として資本(キャッシュ)を管理します。同様に、「保険請求」(オプションの「権利行使」に相当)があったときにそれに応じられるだけの準備金を用意します。

保険会社は異なる種類の保険を異なる不特定の多くの顧客に販売しています。オプション事業では、異なる銘柄やセクターのオプションを手持ちの資本が許す範囲で分散して売ります。また、一括で大量のオプションを売りません。

最後に、最も重要なこととして、会計上のキャッシュフローを管理します。オプション取引によって受け取るプレミアムは保険事業では「営業キャッシュフロー」に相当します。