how to harness numbers
私の著した著書に『数字の変化が映し出す投資の原則』があります。同書は“トレーダー”向けの書著(オプションを“事業的アプローチ”として扱ったものではありません。)としてで私たちが現在実践している“ストラテジー”にはほとんど役にたちません。だから、皆さんが読まれる必要のないものですが、その中に皆さんにも伝えたいメッセージが含まれているので以下に掲げます。
「オプションの実践家にとって必要なことは、数学の問題を解く能力ではない。“数字”や“数値”の変化に対応する能力こそが、重要なのだ。オプションでは、マーケットの情報はすべて“数”で表示される。俗にいう『数に強い』とは、数学問題を解く能力ではない。数字の変化に対応する感覚を持つことだ。これは特殊な能力ではない。誰もが持てる感覚で、しかも経験によって磨くことができるものだ。」
あまり難しく考える必要はありません。私たちは数字の変化に対応して素早く反応してポジションを取ったり解除したり出入りの激しい“トレード”をする必要などないのです。タイミングを図る必要もありません。
ただ、ときどき立ち止まって数について考えてほしいと思います。数の意味を考えてほしいと思います。オプションの場合、数は同時に量を表します。キャッシュフローといったおカネの流れは数で表現されます。“ストラテジー”を実践するとき、私たちはしばしば数の組合せを利用します。
会計学においてもすべてが数で表現されます。数は言語と同じです。そのように扱ってみましょう。
今度はVIXタームストラクチャーを見てみましょう。
それは数で構成された構造です。
VIXオプションを取引しなくとも、タームストラクチャーを数の学習の材料として役立たせてほしいと思います。
タームストラクチャーの表に目を通してください。
その表の中の数字を観察する上で大切なのは縦と横の数の変化を確認することです。特に、横に見ることが大切です。縦の変化を中心に見ると“相場的感覚”に陥る恐れがあります。
取引をする際にも、VIXオプションだけでなく、ストラテジーBにおいても、組合せの方が“ストラテジー”本来の感覚を保つ事業的アプローチを崩さずに淡々と自分の仕事に専念できるように思います。私は“ストラテジー”を皆さんに紹介するにあたって、“P-1”からスタートしました。それが最も単純でパワフルであり、オプションが初めて方でも取り組み易いからです。
初めて間もない方も十分な経験を積まれ実績を上げられた方も助走が終わったに過ぎないという感覚をもち、さらに深くそして広く“オプション”に入り込んでほしいと思います。
これから単純性からちょっとだけ複雑性へ向かっていきます。
単純な“P-1”から”S+1/C-1”さらに”S+1/C-2”に向かっていきます。
“S+1”については”C+1/P-1”に形を変えた取引を行うかもしれません。
ストラテジーAでは限月間を利用してC+1/C-1、P-1/P+1のような組合せを利用することになるでしょう。
いずれにしても難しくなるという意味ではありません。
楽しくなるというように積極的に捉えましょう。
忘れてならないのは“ストラテジー”の本質は“相場”ではないということです。
私たちの仕事は数を利用して“価値”(“マネー”)を創出することに変わりはありません。
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