history of VIX

発行日:2016年01月28日

以下のグラフは1990年から現在までのVIX指数の変化の推移を示したものです。
vix

この期間における平均値は19.63ポイントです。過去の出来事を振り返るとVIX指数が20ポイントを超えて30ポイントに向かうと金融マーケットに何等かの異変が起きています。金融や経済社会に緊張が走ると同指数は30ポイントを超え、緊張の度合いによってはさらに40ポイントを瞬間的に超えることがありました。1990年~現在までの期間においてVIX指数はほとんど10~30ポイントで推移しています。30ポイントを超えたところは少なく、40ポイントを超えた局面は非常に少ないです。同指数が約80ポイントまで増加した局面は極めて稀なケースで2008年の“リーマンショック”が発生した時期と重なります。

今年は年初から波乱の幕開けとして騒がれ「チャイナ危機」と叫ばれたわりには、VIX指数は現在のところ30ポイントに達していません。ニュースで騒がれているほど、同指数は状況をまだ深刻に受け止めていないようです。

経済や金融に関して不安を誘うようなニュースが耳に入ったら、そのようなニュースに踊らされずにVIX指数の数値を観察してみましょう。VIX指数は体温計のような役目を果たしています。

ボラティリティは概念に過ぎず、それはモノやサービスの値段ではないのでボラティリティ自体を取引することはできません。金融の世界では「ボラティリティ取引」という言葉がありますが、ミスリーディングな(誤解を招く)言葉です。

VIXフューチャーズやVIXオプションはVIX指数を基に取引可能な形に変えられたものに過ぎません。それは実体のない“数”であり、仮想現実の中で生み出された価値です。

VXXやSVXYはETFですが、他のETFと異なるのはそれらの株価がVIX指数を基にして作られた実体のない数に過ぎないということです。こうして“マネー”(キャッシュ)が生み出されるのは驚嘆に値します。

前日紹介したFASやTNA、SPXL、あるいはTZA、FAZ、SPXSは生成過程がSVXYやVXXとは異なりますが、それらも指数から加工された数を基にしています。また、それらはVIX指数と強い関連性のあるS&P500というアメリカを代表する株価指数ともつながりがあり、それらの株価を直接的・間接的に、“ボラティリティ”として扱うことが可能です。なぜなら、それらのETFの株価も実体のあるモノやサービスの値段ではなく概念から生み出されたものだからです。

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