hidden /unknown mechanism in the financial world
かつて銀行の歴史を紹介しました。
憶えていらっしゃる方にとってはくどいと思われるかもしれませんが、以下は頭に刻んでおくだけの価値があります。今日の銀行業務は多岐にわりそして複雑化しています。しかし、銀行業務の本質は銀行業の形態ができたときから変わっていません。
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現在のような形態の銀行が誕生したのは、17世紀ごろのヨーロッパにおいてだったと言われています。当時のヨーロッパでは貿易の拡大によって商業取引が盛んになり金が決済に使われそれを大量に保有する商人が多く出てきました。大量の金の保有するのは危険なのである特定の人たちに預けることになったのです。今日でいう「預金」に相当するものです。そして、その“特定の人たち”とは「ゴールドスミス」と呼ばれる金細工商でした。彼らは金庫を所有していたのです。
そして、「ゴールドスミス」は自分たちに金を預ける顧客に「預かり証」を発行しました。
ゴールドスミスたちはある面白い事実に気づきました。それは、金を預けて預かり証を受け取る人は多くいるものの、預かり証を持参して金を引き出す人がほとんどいないという事実でした。かれらはその事実を利用することにしたのです。つまり、架空の預かり証を発行して人に貸し付けて利息を稼ぐことを始めたのです。
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市中銀行もまたFRBのようにしくみを巧みに利用して“マネー”を製造しているのです。
私が“カラクリ”という言葉を使うとき、それは隠れたあるいは一般に知られていないメカニズムや機能を意味しています。決して悪い意味でその言葉を使っているわけではありません。
しかし、金融の世界に存在する“カラクリ”には人を欺くような要素が含まれていることも否めない事実なのです。
そこで、今度はもう一度FRBの話をします。“FRB”は英語の”Federal Reserve Board”の頭文字をとったものです。日本語で「連邦準備委員会」と訳されています。米国の中央銀行で日本のBOJ(Bank of Japan=日本銀行)に相当すると一般に理解されています。ところが、「連邦準備委員会」という訳語がそもそも間違いなのです。日本語訳が間違っているという意味ではありません。訳すこと自体が間違っているという意味です。非常に紛らわしいのですが、そして、その紛らわしさに意図的なものを感じずにはいられませんが、”Federal Reserve Board”は一般名詞ではなく固有名詞なのです。つまり、人の名前と同じです。例えば、“Mr. White”という男性がいるとします。日本語でも「ホワイトさん」と呼ぶでしょう。「白さん」とはいいませんね。それと同じです。”Federal Reserve Board”は「フェデラルリザーブボード」という名前なのです。それは連邦(アメリカ合衆国は連邦国家なので、日本の国立に相当するのはfederalという単語です。)によって所有され運営されている組織ではなく実は民間なのです。
私がなぜ上述の話を紹介したのか・・・その理由は金融の世界には一般に知られていない“カラクリ”が存在することを知ってほしいからです。
「“マネー”は完全に本物ではなくなった。」と述べました。それも“カラクリ”のひとつです。