BIS and money
現在私の指導しているオプション取引の実践においてオプションのしくみやマーケット及び経済を知る以上に重要なことがあります。それは金融システムを深く理解することです。
前回FRBについて述べました。
今回はBISについてお話しします。
世界の銀行に対してFRBより大きな“マネー・パワー”をもつのはBISと言われています。それは俗に「中央銀行の中央銀行」と呼ばれています。
BISとは“Bank for International Settlement”を表し日本語で「国際決済銀行」と呼ばれていますが、日本でも金融関係者の間ではBISという名称が使われています。それは、各国の中央銀行の外為の決済機関です。
しかし、それは単なる外為の決済機関に留まらず、興味深いことに、世界の中央銀行に対して各国政府の政策を超えて金融政策を命じる権限をもっています。
ある法学者の法的解釈によると、「政府が当該国の紙幣を発行することは絶対的な行政権であり私法の上にある。」としています。BISは世界の中央銀行と民間銀行の上に立ち、そのような行政権を持っています。金融機関に対するBIS規制がそれです。“BIS”規制とは世界の銀行に対しる自己資本規制のことです。
さらに興味深いことに、BISもまた公的機関ではなく私的な金融機関なのです。それでいて、米国、英国、ユーロ国(17か国)及び日本を含む各国政府の上に位置しています。FRS(米連邦準備制度)には米国政府が関与していますが、BISに対してはどの政府も関与できないのです。BISは各国の中央銀行からおカネを預かりそれを中央銀行やIFMに貸し付けを行っています。
こうみると世界のおカネを牛耳っているのはFRBではなくBISのようです。