“Averaging” (2)
前回”VXX-/VXZ+”の例を掲げて“アベレージング”について述べました。
ご存知の通り、VXX及びVXZはともに構造的「漸減数値」です。
「漸減数値」の例はこれまでも多く取り上げてきました。
そこで、今度は、「漸増数値」を対象にしたオペレーションの“アベレージング”について述べます。
下のグラフは”XIV-ZIV“の数値の変化の推移を表したものです。
”XIV-ZIV“の数値の変化の推移を”VXX-VXZ”のそれと比較してみましょう。
XIVとZIVはともに構造的「漸増数値」で、それぞれVXX及びVXZの反対の関係にあります。
2016/10/19にXIV-ZIVの組合せの数値が-6ポイントの時に”XIV+/ZIV-”のオペレーションを実行したとします。
その後放っておいても、2016/11/20には-3ポイントまで変化したのでこの時点でポジションを解消すれば利益を確保することができました。
しかし、ある技術を駆使すればより大きな利益を確保することが可能でした。
“ある技術”とは「アベレージング」と呼んでいるものです。
「アベレージング」とは英語の“averaging”で、average(平均)から来ている数学用語です。数学の世界では「平均」を意味する言葉として”mean”という単語が用いられることが多いのですが、動詞の「平均化する」という意味では”average”(アベレージ)が用いられます。その動名詞が”averaging”( 「アベレージング」)で日本語では「平均化」という言葉が当てはまります。また、以下に述べる技法をカタカナ表記で「アベレージング」と呼ぶことにします。
アベレージング(平均化)の定義はすでに説明した通りです。
“XIV+/ZIV-“の例では
同オペレーションを”-6“ポイントで同数量の比率で実行したとします。
次に、同組合せの数値が”-8”に変化した時に同オペレーションを同数量実行した時、
アベレージは
[(-6)+(-8)]/2=-7
応用として、
同組合せの数値が”-3”に変化した時に同オペレーションを数量2倍にして実行した時、
アベレージは
[(-6)+(-8)✖2]/3=-7.33
「アベレージング」とはオペレーションを当初実行した時から現在の数値条件に近づけることを目的に行う技ということができます。
前回説明した通り、
「アベレージング」の技法を利用することで、タイミングを重視して一発で多くの数量(ユニット数)のオペレーションを実行するリスクや負担を減らすことができます。
「アベレージング」の対象として利用している数値の性質を思い出してください。
「漸減数値」同様に、「漸増数値」を対象にしたオペレーションでも「アベレージング」の技法は大きな効果があります。
表を掲載しました。


