“Averaging”
私たちの実践している“オペレーション”には「放置型」と「非放置型」の2つのタイプがあることは既に述べました。
「放置型」のオペレーションは技術といえるほどのものは求められません。オペレーションを実行した後は文字通り放置していても大丈夫です。もちろん、「放置型」のオペレーションもちょっとした技術を加えることで収益率を向上させることが可能です。しかし、それはマスト(”must”)ではありません。
一方、「非放置型」のオペレーションは一定の技術が求められます。それは決して高度なものではなく誰にでも身につけることができます。ただし、根気強く継続的に取り組むことが求められます。技術がついてくるのに伴い、収益率が格段に向上するでしょう。経験を積まれた方はこれにチャンレンジしてください。
「数のオペレーション」は単純な数学(算数)がベースにあります。
下のグラフはVXX-VXZ(組合せ)の数値(差)の変化の推移を表したものです。
2016/9/27にVXX-VXZの組合せの数値が-5ポイントの時に”VXX-/XVZ+”のオペレーションを実行したとします。
その後放っておいても、2016/11/18には-6ポイントまで変化したのでこの時点でポジションを解消すれば利益を確保することができました。
しかし、ある技術を駆使すればもっとより大きな利益を確保することが可能でした。
“ある技術”とは「アベレージング」と呼んでいるものです。
「アベレージング」とは英語の“averaging”で、average(平均)から来ている数学用語です。数学の世界では「平均」を意味する言葉として”mean”という単語が用いられることが多いのですが、動詞の「平均化する」という意味では”average”(アベレージ)が用いられます。その動名詞が”averaging”( 「アベレージング」)で日本語では「平均化」という言葉が当てはまります。また、以下に述べる技法をカタカナ表記で「アベレージング」と呼ぶことにします。
アベレージング(平均化)とはこのようなことです。
1と3のアベレージは(1+3)/2=2
1と3と5のアベレージは(1+3+5)/3=3
VXX-/VXZ+の例では
同オペレーションを”-5“ポイントで同数量の比率で実行したとします。
次に、同組合せの数値が”-3”に変化した時に同オペレーションを同数量実行した時、
アベレージは
[(-5)+(-3)]/2=-4
応用として、
同組合せの数値が”-3”に変化した時に同オペレーションを数量2倍にして実行した時、
アベレージは
[(-5)+(-3)✖2]/3=-3.67
つまり、「アベレージング」とはオペレーションを当初実行した時から現在の数値条件に近づけることを目的に行う技ということができます。
「アベレージング」の技法を利用することで、タイミングを重視して一発で多くの数量(ユニット数)のオペレーションを実行するリスクや負担を減らすことができます。
「アベレージング」の対象として利用している数値の性質を思い出してください。
それは「漸減数値」です。
「漸減数値」を対象にしたオペレーションでは「アベレージング」の技法は大きな効果があります。
