Take a close look at Matrix 1

発行日:2016年12月21日

当クラブを通じて私(筆者)は皆さんに「投資」や「トレード」を指導しているのではありません。このことを頭の隅に置いて時々思い出してください。だから、回りくどい表現ではあるものの「“投資”も“トレード”でもない“数のオペレーション”」と私呼んでいます。

私自身はマーケットに存在する数値(numbers)ではあるもののそれらを株価と先物価格といった「価格」とは切り離して単に「数値」そして数値の組合せによって得られる新しい数値を「価値」(value)と呼ぶこともあります。「数のオペレーション」は私のオプション専門家及び実践者としての知識・思考と経験・体験の集大成です。ただし、私自身も皆さんにこれを紹介し指導しすること最後に終わるつもりはありません。ゲームの世界においてプロのポーカープレーヤーやチェスプレーヤーがそれぞれ52枚のカードや6種類合計16個の駒に一生涯をかけて取り組むのと同じように私も3つのマトリックスと合計72個の数値及びそれらから生まれる新たな価値(数値)に残りの人生をかけて取り組んでいきたいと考えています。

私のイメージの中では「“投資”も“トレード”でもない“数のオペレーション”」はポーカーやチェスのような“ゲーム”です。“ゲーム”という言葉以前にも用いて説明しましたが、ソーシャルゲームのような“ゲーム”ではありません。「数学的ゲーム理論」に用いられる“ゲーム”で事業や生活に深く関わるシリアス(serious=深刻、真面目)なものです。ただし、「数のオペレーション」はポーカーやチェスのように勝敗を競うものではありません。誰もが構造上勝者になれます。それは「ゼロサムゲーム」ではありません。皆さんは自分と競ってください。

「ゲームのルール」を憶え徹底してください。私は相場用語を徹底して排除するように努めています。「数のオペレーション」はマネーゲームではないからです。「売り」を“マイナスオペレーション”と呼んでいます。「買い」を“プラスオペレーション”と呼んでいます。

マトリックス1についてさらに踏み込んでお話しします。
「数のオペレーション」の基本はこの中(マトリックス1の中)にあります。
マトリックス2やマトリックス3の数値のみを対象にしたオペレーションに取り組まれている方もマトリックス1について知る必要があります。
picture1

マトリックス1について知るべき最も重要なことはそれに含まれた数値が循環しているということです。例えば、DECは現在VIXF(1)にあたります。そして、それはかつてVIXF(6)だったこともあります。DECは今月(12月)21日を過ぎると消滅します。しかし、半年後にVIXF(6)として復活します。このように数値は循環しているのです。

以前、私がかつてニューヨークに在住していた一時期にVIXオプション(当時はVXXを初めとする一連の「新型オプション」がまだ開発されていませんでした。)だけで生活していたという私自身の経験を紹介しました。私にとってそのようなことが可能だったのは数値の循環性を利用したからです。それは現在でも生きています。だからと言って、私はそれを皆さん全員にお勧めするわけではありません。VIXオプションは無理に取引する必要はありません。VIXオプションの代わりに、VXXを初めとする一連の「新型オプション」(マトリックス2やマトリックス3に含まれた数値)を利用することができます。

一方で、VXXを初めとする一連の「新型オプション」(マトリックス2やマトリックス3に含まれた数値)のオペレーションにあたってはマトリックス1についての知識や同マトリックス数値の分析は非常に役に立ちます。それは不可欠だと言っていいでしょう。

もう一度上に掲げたマトリックスをご覧ください。
赤色の文字で示された6個の数値よりもそれらの組合せによって作られた数値(2つの数値の差によって作られた数値)を観察しましょう。
具体的には、
MAY^APR、APR^MAR、MAR^FEB、FEB^JAN、JAN^DECといった隣合わせの数値
次に、
MAY^MAR、APR^FEB、MAR^JANといった1つを跨いだ数値の組合せ
MAY^FEB 、APR^JANといった2つ跨ぎの数値の組合せ
さらに、
MAY^JANといった3つ跨ぎの数値の組合せ
最後に
MAY-DECといった4つ跨ぎの数値の組合せ

表を掲載しました。