no112516

発行日:2016年11月24日

<WEEKLY MESSAGE>

*11/24(木)はサンクスギビングデーのため米国は休場です。

私が2007年〜2009年においてVIXオプション(上場指数オプション)を排他的に取引していたことは以前述べた通りです。同オプションのポジションの動かし方について多くをチェスやポーカーといったボードゲームやカードゲームから私は多くを学びました。

特に、ポーカーはカジノで行われているギャンブルである一方、米国では国民的娯楽で賭け事としてより娯楽のカードゲームとして多くのアメリカ人に親しまれています。そしてプロやアマチュアのポーカープレーヤー向けの本が数多く出版されています。

私たちが現在取り組み実践している「数のオペレーション」としての”新型オプション”はもちろんギャンブルでも娯楽でもありません。しかし、”新型オプション”を利用した「数のオペレーション」についてもポーカーから多くを学ぶことができます。初級レベルを脱した方はそのレベルにとどまらず、さらに上を目指してほしいと思います。私があらためて述べるまでもなく、”新型オプション”を利用した「数のオペレーション」に魅せられた方は間違いなく上のレベルを目指さないと満足できないでしょう。そのような欲求に応えたいと思います。

私はかつて一般の人たちを対象に上場オプションの実践指導をする上でジレンマを抱えていました。それは初心者や初級レベルの人たちと初級レベルを脱してさらに高いレベルを目指す人たちを同時にどのように扱うかという問題でした。

”新型オプション”を対象にした「数のオペレーション」では両者を同時に扱うことができます。

そこで、上述のチェスとポーカーの話に戻ります。
ゲームとしてのチェスとポーカーの本質的な違いは前者が「完全情報ゲーム」であるのに対してポーカーは「不完全情報ゲーム」であるという点にあります。チェスでは完全な情報が与えられています。相手の駒はすべて自分の目の前に並んでおり見ることができます。ポーカーでは相手の駒(カード)がすべて見えるわけではありません。ポーカーをチェスになぞるなら、ボード上の駒の一部が伏せられて見えない状態でプレーするようなものです。ポーカーはその意味で非常に難しいゲームですが、それはチェスが簡単なゲームであることを意味しません。チェスもポーカーと同じくらい難しいゲームです。

私たちの実践している「数のオペレーション」をゲームになぞって言えば、チェスと同じく「完全情報ゲーム」です。「数のオペレーション」は扱うそれぞれの駒(数)の性質とそれらのつながりや構造を知ればゲームとしてチェスよりずっと易しく誰もが勝者になることができます。しかし、私は「完全情報ゲーム」としての「数のオペレーション」の上達を目指すならーー「数のオペレーション」に魅せられたなら皆さんの誰もがなお一層の上達を目指すようになるでしょうーーチェスよりむしろポーカーから多くを学ぶことができます。実のところ、「不完全情報ゲーム」であるポーカーでは状況を分析することで「完全情報ゲーム」に近づけることができます。それはプレイを進行させる中で見えない部分を少しずつ見えるように情報を集めていくことを意味します。つまり、それは不確実性を減らす努力のことです。

当クラブ以前に私がかつて一般の人たちを対象に上場オプションの実践指導をしていた時、私は頻繁に躊躇なく”ゲーム”という言葉を使っていました。

チェスやポーカーは「勝負事」や「競技」としての”ゲーム”であり「娯楽」としてのゲームです。私たちが実践している「数のオペレーション」はそのような意味での”ゲーム”ではありません。しかし、「チェス」、「ポーカー」及び「数のオペレーション」の”ゲーム”には共通していることがあります。それは、いかなる”ゲーム”においても「複数主体が関わる意思決定の問題や相互依存的状況を扱っているということです。

「数のオペレーション」では“複数主体”と“相互依存的状況”に私たちが扱う数値が絡んでいます。そして、私たちが実践している“ゲーム”としての「数のオペレーション」の目的は“複数主体(複数の数値)”と“相互依存状況(数値構造)”を利用しておカネを作ることです。

日本語のニュアンスの”ゲーム”は誤解を与える恐れがありますが、以上を理解していただきたいと思います。そこで、私は敢えて”ゲーム”という言葉を使いたいと思います。そして、「数のオペレーション」の実践を始めたばかりの方も、初級者レベルの方も、さらに、初級者レベルの域を脱し意気揚々と希望を持って取り組まれている方などすべての方々に、向上心を持って継続して取り組んでいただきたいと思います。

チェスやポーカーと異なり「数のオペレーション」の”ゲーム”では全員が勝者になれます。その意味で、”ゲーム”の相手は自分自身です。おカネを稼ぐというより、スコアを伸ばすことを目的に取り組んでみましょう。

今週は”ゲーム”を遂行しスコアを伸ばす上最も効果的なオペレーション上の技術として”アベレージング”を取り上げました。この技能を身につけるべく取り組んでみてください。スコアは格段に向上するでしょう。

”完全情報ゲーム”である「数のオペレーション」をより完全にするために隠れた情報を引き出すことも大事です。それがマトリックス表における数値の変化の観察です。

オペレーションには誰でもスコアを獲得できる(=稼げる)「放置型」と技術を駆使することでスコアを伸ばすことのできる「非放置型」があります。それらをうまく活用できるように進んでいきたい思います。