What makes “Zero-Call” different from “Short Stocks”?

発行日:2016年09月13日

「ゼロコール」と「株式のショート(空売り)」の違いについてはすでに述べました。

まず、制度上の問題として、日本の株式の仕組みを利用して「ゼロコール」は実行できません。米国と日本では制度上大きな違いがあるのです。日本では信用口座(米国の「マージン口座」に相当)を利用して株式のショート(空売り)を実行してもキャッシュが口座に入金されません。株式のショート(空売り)の場合、売却代金は入金されず株式の買い戻し時に差金決済される制度になっているようです。

一方、米国では株式のショートに伴う会計上のキャッシュフローが生じます。つまり、株式のショートは米国ではブローカーが代わりに株式を借りてそれを売却するので売却代金が入金されるという仕組みになっています。

私たちはこの優れた決済システムを「逓減数値」や「准逓減数値(逓減数値ではないが循環性のある数値を「准逓減数値」と呼ぶことにします。)に当てはめることによってキャッシュを製造することができます。

「逓減数値」をショートすることは制度上は株式をショートするのと同じです。
多くの人たちは株式を買う行為よりショートする(空売り)行為について危険性が高いと考えているようです。皆さんの中にそのように印象から「逓減数値」を売る、あるいは、「ゼロコール」を売るオペレーションに対して二の足を踏んでいる方がいらっしゃるなら、そのような認識を払拭したいと思います。

逓減数値や准逓減数値をショートすることは株式の購入と比較して数学観点からずっと安全です。「逓減数値」や「准逓減数値」のインストルメント(銘柄)は数値の日々の変化率をベースに計算されたものです。株価に相当する「逓減数値」や「准逓減数値」jは一般上場企業の発行する株式と異なり企業の価値を反映したものではなく数学的概念に基づいて人工的に計算された結果です。それは日々の終値を分母として変化率によって日々再計算されます。

逓減数値は長期にわたって限りリなくゼロに近づいていく構造を持っているので再計算の時にベースになる分母が小さくなっていきます。分母が小さければある日1日の変化率がどんなに大きくとも変化の幅は小さいはずです。つまり、ある日1日の株価上昇率が大きいと上げ幅も大きくないのです。

上記の反対の「逓増数値」を考えてみましょう。「逓増数値」とは株価が長期間上がり続けることを意味しています。これは逓減数値と異なり、長期にわたって限り株価が上昇していく構造を持っています。これは「逓減数値」とは逆に分母が大きくなっていくので、ある日1日の下落率が大きいと下げ幅も大きくなります。

皆さんは「SPYの株式」を買うのと「SPXSゼロコール」を売るのとどちらを選ぶでしょうか。