no 051316

発行日:2016年05月12日

<Message>

私たちは次第に「オプション事業家」(以下、”事業”)の核心に迫っていくと同時に取引の技術的な能力を高めるべく努めていきたいと思います。後者の”取引の技術”については、”投資技術”や”トレード技術”の類のこととと混同しないでください。5/12付「通信」でも述べているように、私たちの”事業”は「株式投資」や「株式トレード」、「通貨取引や「先物取引」、さらに「オプショントレード」とも根本的かつ本質的に違うのです。

「通信」を通じて数学や物理学の話に触れました。
「オプション」を全く別の角度から見てみましょう。
私たちの取り組んでいる”事業”に照らし合わせてみると、「オプション」は完成された金融商品を意味するのでありません。それは、私たちにとって他のトレーダーが行っているような売ったり買ったりする道具ではないのです。

私たちにとって「オプション」とは”プロセサー(processor)です。つまり、”加工品”を製造する装置です。

そこで、「オペレーションA」で扱っている銘柄を吟味してみましょう。
VXX の株価は企業の発行する株式の価値や価格ではありません。モノの値段でも通貨レートあるいは債券価格に連動する株式の値段でもありません。S&P500という株価指数のボラティリティとその価格期間構造を示す数値から作られたものです。ボラティリティは数学的概念を基に作られた数値です。それは株式の価値や企業の株式の集合体の平均を表すS&P500の価値とも関係ありません。変化の大きさを数学的に算出することで作られた”数”に過ぎないのです。そのような”数”を加工して新たにつくられた数値の一つがVXXです。

そような数値を「オプション」という装置に入れてさらに加工することで別の価値(数値)を生み出すことができます。それがキャッシュフローにつながります。

一方、「オプションB」で扱う銘柄は主に企業の発行する株式であるという意味で「オペレーションB」と異なります。しかし、「オペレーションB」の銘柄も株式の値段(価格)とは本質的かつ根本的に異なるボラティリティを扱って別の価値(数値)を生み出すという点において「オペレーションB」もまた「オペレーションA」と共有している要素を含んでいます。「オペレーションB」で扱うオプションもまた新たな価値を創出するための「装置」なのです。

「オペレーションB」において、”(C+1/P-1)/C-1″ あるいは”(C+1/P-1)/C-2″のような一見複雑で面倒な取引を紹介しました。それは決して複雑でも面倒でもありません。”相場”を意識を離して、”数”の加工に集中しキャッシュフローを整理してみてください。そうやって”マネー”を製造するプロセスを楽しみながら進んでいきまでょう。