essence of Operation B

発行日:2016年05月02日

私はこれまで「オプションの“事業的アプローチ”」という言葉を用いてオプション取引について“相場”(キャピタルゲインを求めて価格変動を利用して行う売り買いのアクションやそれに絡む一切のことを“相場”と呼ぶことにします。“トレード”や“スペキュレーション”も同義として扱います。)から切り離して“事業”として取り組むことを強調してきました。その姿勢や態度は今後も変わりません。

今回は「オペレーションB」について述べます。
私はかつては「オペレーションB」用の銘柄として世界的に有名で一般的な価値判断や評価において「優良」の名に値する銘柄を取引していました。そのような銘柄にはKO(コカコーラ)、WMT(ウォルマート)、SBUX(スターバックス)などが含まれています、just to name a few… (ほんの一例をあげれば…)。 拙著「私はこうして投資を学んだ<改訂版>」の日記の部分にはそれらにまつわる興味をそそるであろう面白いエプソードが述べられています。 “投資”で儲けるのはそんな難しいことではないと思わせてくれる経験に基づくストーリーに事欠きません。 これは私のお気に入りの実話で聞き飽きた方もいらっしゃると思いますが、初めての方に向けて繰り返し述べさせていただきます。

SBUXは私のお気に入りですが、「リーマンショック」が発生した当時はまだ「優良」と呼ばれる銘柄でがありませんでした。同銘柄の株価は10ドルを切り私が当時売っていたプット次から次と権利行使され株式の保有を余儀なくされ決して少なくない株数を抱えることになってしました。当時はSBUXでさえデフォルトの可能性が噂されていたほどです。当時、私はマンハッタン島(ニューヨーク市)に住んでいたのですが、世の中不況が不況になると人々はコーヒーを楽しむことさえ諦めてしまうということを目のあたりにしました。私は苦境を打開するためにある事を思いつきました。それは、毎日マンハッタンのSBUXの店頭に通いカフェモカを注文することでした。さらに、コーヒーを飲むならスターバックスに行くようにと多くの友人に勧めました。消費に貢献すること、これが当時の私にできたすべてでした。SBUXはその後どうなったかーーご覧の通りです。プットを売る、権利行使されたら、その後にその企業に貢献できることを実行する、株価の回復を待つ—これだけです。この順番を間違わなければ、誰でも”投資”で成功できるでしょう。

さて、皆さんもご存知のように、現在の私は上記のような「優良銘柄」(「優良銘柄」とは英語で”blue chips”と呼ばれ、それは元来ダウジョンーンズ工業株30種に含まれる銘柄を意味していました。ここにおいて私が呼ぶ「優良銘柄」とはそのような銘柄に限らずWMT、SBUXなど消費関連など他のセクターを含み世界的に知られた銘柄を指します。) を扱っていません。いや、表現を変えると、私に関する限り、ストラテジーBで扱う“優良銘柄”の定義が変わったのです。

ここで思い出してほしいのは、私たちは仮想的現実(仮想空間)を扱い事業を営んでいるということです。上記の「優良銘柄」は私たちが普通に“現実”と呼んでいる「物理的空間」における定義に基づくものです。「仮想的現実(仮想空間)」ではその定義が異なるのは当然のことなのです。

だから、株価が2〜3ドルでデフォルリスクを心配して不安を誘うような銘柄でもボラティリティが200%に達していて1単位の取引あたり150ドルから200ドルものキャッシュを産んでくれるならそのような銘柄は十分“優良”だと言えます。もちろん、デフォルトリスクを考慮しますが、デフォルトは「物理的空間」の出来事として別に扱うことにします。

「株価が2〜3ドルでデフォルリスクを心配して不安を誘うような銘柄」が大きなキャッシュを生むのはボラティリティの恩恵です。「オペレーションB」で扱う銘柄について、株価と切り離してみるとその本質において「オペレーションA」と変わらないことに気づくでしょう。「オペレーションB」においても私たちは空気から“マネー”を製造しているのです。

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