value in virtual reality

発行日:2016年03月09日

私たちを取り囲んでいる現実は一つではありません。
少なくとも2つあります。
「物理的空間」と「仮想空間」です。

この話は以前しましたが、ボラティリティと関連づけて考えたいと思います。
話を先に進める前に伝えておきますが、このような話を私は学術的な興味本位のものとして述べているのではありません。私たちが取り組んでいる事業の意味と意義を明確に強いコミットメントをもってやり遂げるために深い知識が必要なのです。表面的な株価変動に弄ばれることなく事業を継続し私たちが望む方向に向かうために必要なのです。(「コインの表側」と「コインの裏側」の話を思い出してください。)

「物理的空間」とは私たちが手で触れて目で確かめることのできるありふれた日常の現実を意味します。一方、「仮想空間」は手で触れて目でその存在を確認することのできない世界でありそれもまた現実です。私たちは日常の生活においてこれら2つの現実を特に意識することはないでしょうが、言われてみればそのような異なる現実の存在を誰もが認めるでしょう。私たちオプション“事業家”はそれを特に意識する必要があります。

“マネー”は「物理的空間」と「仮想空間」の間を行き来しています。
今日の世界において、私たちはおカネが紙幣や硬貨のように手で触れることのできるものだけではないことを知っています。クレジットカードやデビットカードあるいは電子マネーを使うとき、紙幣や硬貨に触れることなくモノやサービスに対して支払ができることを知っています。銀行口座を利用して電子送金によっておカネを支払ったり受け取ったりするのに実際に紙幣や硬貨に触れることはありません。“数”(“数”を表示した文字が“数字”です。“数”と“数字”を特に区別して使いません。)が移動しそれがステートメントに表示されます。そのプロセスにおいて数が増えたり減ったりします。“マネー(おカネ)”は仮想空間において数字で表示される価値です。

そこで、今度は“オプション”を考えてみます。
“オプション”を相場(株価、通貨、コモディティ価格、金利、指数あるいはボラティリティの変動)とは切り離して考えてみる必要があります。事業として見た場合、“オプション”は本質的に一般に理解され金融関連の著書の中で述べられているような金融商品ではないのです。

“オプション”の本質は取引の形態であり、契約の内容であり、そして、そのようなしくみ全般です。
それは二者間の「スワップ取引」です。
すでに掲げた下図のようなイメージです。

payer payee

このような二者間の契約によって新たな価値(数)が生まれます。
ボラティリティがその価値に影響を与えます。

ボラティリティは非常に重要な“数”ですが、それは上図において交換される価値(数)に影響を与えるからです。

VXX、SVXY、TZA、SPXS・・・のようなVIX指数と強い関係をもった銘柄(シンボル)の“株価”を“株価”でなく“UAV”と表示する理由を上記の説明から導き出せるでしょうか。このことを理解できると「”マネー“の製造」といったイメージが湧くと思います。

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