“UV” as a virtual value
私自身の経験を基に参考になることをお話したいと思います。
2008年の“リーマンショック”以降、私はオプションについての基本的な考え方や見方がすっかり変わりました。その歴史的出来事を契機に金融工学に基づく金融のしくみの開発が進んだからです。
その時代のキーワードは“ボラティリティ”であったろうと思われます。“リーマンショック”直前に登場したVIXフューチャーズやVIXオプションの取引量が“リーマンショック”後に劇的に増え始めたのです。それからVIXから派生したETFが開発され、さらに、ボラティリティにレバレッジのかかったETF(レバレッジドETF)が開発され登場するようになりました。
そのような金融工学に基づく“しくみ”によって私は「数から“マネー”を生み出す。」というイメージをもつようになりました。ベースになる数を基に加工して新たな価値を生み出すといったイメージです。
そこで、私は“株価”というものについて考えるようになりました。
上述のようなETFの株価は“株価”と呼ばれているものの、一般の企業の発行する株式の値段(価値)とは本質的に異なるものです。ETFはしくみとしては株式と同じです。しかし、その生成プロセスは一般の企業が発行している株式とは全く次元の違うものです。
私たちは株式オプションを扱うものの、私たちの“事業”は株式投資や株式トレードの類のものとは本質的に違います。それは上述のETFだけでなく、一般企業の発行する株式を原資産とする株式オプションにおいても私たちの実践していることの基本は同じです。
私は「“株式”オプション」の“株式”が連想する「相場」から意識を離したいと考えています。
ETFだけでなく、一般の個別銘柄の株価も、UV (Underlying Value)と呼びたいと思います。
(これまで、特に、ETFの株価を“株価”と“ ”をつけて表示しましたが、”UV”で統一します。株数については数量として1シェア、2シェア・・と数えます。シェアは英語のshareで日本語では“株”と訳されていますが、それは元々分割された単位という意味です。)
「“数”から価値を生み出す。」というプロセスについて意識してほしいと思います。
私たちは言葉を介して物事を理解します。また、言葉がイメージを作ります。
そのため、殊の外、私は一見どうでもいいと思われるかもしれないであろう言葉の使い方に特別な注意を払っています。
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