jan 2016 no4

発行日:2016年01月29日

<OCFCウィークリー通信>

「“マネー”とは何か。」というのが、私がオプションに取り組んでいる上での最大のテーマです。それは単にアカデミックなテーマではなく実践上その中に非常に重要な内容が含まれています。皆さんもオプションに事業として取り組みながらそのテーマについて思考を巡らせてほしいと思います。

そこで、ちょっとした興味深い話を紹介したいと思います。
皆さんは「文系」、「理系」といった学問上の区分をご存知だと思います。日本ではそのような呼び方がされますが、欧米では「社会科学」、「自然科学」といった呼び方で区分されます。前者には経済学、経営学、社会学、法学等が含まれます。後者には数学、物理学、化学、生物学等が含まれます。それらの本質的な違いは何なのでしょうか。

私はこのように考えています。
「文系」すなわち「社会科学」は地球上においてのみ通用する価値観に基づいており、後者は地球外においても通用する普遍の法則に基づいている。

以下は想像と仮定の話です。
信じる、信じない、あるいは興味本位の論議ではありません。
また、いたって真面目な論議です。
仮に、地球外のどこかの惑星に私たち地球の住人である人間と同じような高度に発達した地球外知的生命体がいると仮定しましょう。“彼らの社会”に私たちと同じ価値観に基づく経済や法律が存在すると想像できるでしょうか。可能だということもできるでしょう。しかし、その根拠は自然科学と比べると非常に弱いといわざるをえません。自然科学は地球外においても成り立つと考える方が自然です。地球外に私たち人間と同じような生き物(知的生命体)が存在するかどうかは別にして、月にも、火星にも物理的空間があります。高さや距離があります。重力もあります。鉱物資源があることも知られています。つまり、数学、物理学や化学はそのまま地球の外でも通用すると考えられます。地球外に動物や植物が存在するかはわからないので生物学は地球外では通用しないと思われるかもしれませんが、そもそも生物学は数学、物理学そして化学によって成り立っているのです。

以上の話によって私が何をお伝えしたいのかお分かりになるでしょうか。
私たちはオプション取引の実践において地球外においても通用するであろう“数”を扱っているということです。物理学も化学も“数”という概念がなければ成り立ちません。例えば、電子力学も量子力学も数学がなければ存在しえなかったのです。

“ボラティリティ”は数を基にした概念です。それはモノやサービスの値段ではありません。“ボラティリティ”と株価はまったく異なる数値です。株価の変動を物体の運動に置き換えることもできます。その運動の大きさ(速度)が“ボラティリティ”という数値を作ります。それが価値を生み出すのです。このように考えると“マネー”はますます不可思議なものに見えてきます。

“ボラティリティ”が普遍的な自然科学の一部である“数”に基づく概念であることは確かです。

そこで、以下に続く解説をお読みください。

今週号のレポートでは、“ボラティリティ”の概念に基づく取引例を多く掲げました。

この記事の続きは有料です。