volatility and value

発行日:2016年01月26日

引き続きボラティリティの話をします。
オプションの教科書に書いてあるようなボラティリティの理解の仕方をすると本質を見失う恐れがあります。

ボラティリティと株価は全く違うというのは誰もが理解していると思いますが、それらについて深く踏み込んでみましょう。私たちは相場を張っているわけではありません。これまで幾度か述べた「コインの表側」と「コインの裏側」は“株価”と“ボラティリティ”に分けてみるといいかもしれません。
あるいは「物理的空間」と「仮想空間」という分け方です。

株価はモノの値段と同じように株式の値段です。
株式はモノではありませんが、現物資産であり、物理的空間に存在するもので概念ではありません。

一方、ボラティリティはモノの値段でもなく、現物資産でもありません。
それは概念に過ぎず、それが生み出す価値は「仮想空間」に存在する価値であり、「仮想的価値」(バーチャルバリュー)です。

“マネー”(おカネ)と“バリュー”(価値)は本質的に異なりますが、今日的“マネー”は「仮想空間」でその多くが生み出されているので、私は“マネー”と“バリュー”を結び付けて考えています。

私は株価については上げ下げの方向ではなく、物体の運動として見ています。
それは物理的空間における運動です。
その裏側に「仮想空間」が存在し、表側の運動の大きさが裏側(仮想空間)で価値を生み出しています。

私たちの仕事は表側の運動の波に乗ることではありません。
私たちはそんな難しい仕事はしません。表側の運動が作り出す価値を収穫するのが私たちの仕事です。

まだ、しばらく自分に時間の猶予を十分に与えてボラティリティに取り組んでみてください。レポートに掲げている”タームストラクチャー”は小宇宙を表しています。私はこのしくみから金融システムが機能し続けるかぎり、その構造を知ることで、私たちが実践している事業が十分に成り立ち私たちは長期的に安泰であると確信しています。それは個別株のオプションへ応用が可能です。

個別株オプションについてもVIXのようなボラティリティ指数があるといいのですが、その代わりに、S&P500に連動するETFを利用することが可能です。現在利用できるボラティリティの指数はVIXのみですが、VIXはS&P500オプションと関連しています。それは、S&P500関連性のあるETFを株価(株式の値段)ではなくボラティリティの代替としてそれから価値を生み出すことができます。

今後はそのようなETFも<ストラテジーB>の中で扱っていきたいと思います。
<ストラテジーA>に掲げたタームストラクチャーの”小宇宙”を楽しんで観察してください。それはストラテジーBの実践にも役立ちます。