jan 2016 no2

発行日:2016年01月15日

<OCFCウィークリー通信>

今年の年明けは“波乱の幕開け”となったために、かえって、さまざまなことを確認できるいいき機会ができたように思われます。今週の「通信」をもう一度読み返していただきたいと思います。以下に続く「通信」の解説に目を通してください。

1/12付の「通信」で紹介した4つの著書は私たちが現在取り組んでいる“ストラテジー”の背景にあるものを深く理解するのにひときわ役に立つと思われます。“ストラテジー”は「“相場”ありきではない。」と述べたことの真の意味がわかるはずです。

私が以前述べた「コインの表側」と「コインの裏側」の話を思い出してほしいと思います。
1/14付「通信」で以下のことを述べました。
「年初の中国株式マーケットの“Rout”(ラウト=壊滅的敗走)は偶然ではありません。中国経済ファンダメンタルズ云々の話は「コインの表側」で響き渡る、取ってつけたような情報にすぎません。原油相場の“Rout”も同様です。

マーケット参加者のほとんどが「コインの表側」で踊らされているのです。
無駄に踊らされないために、私たちは自分たちが何者であるかを再確認する必要があります。私たちはマーケットと戦う“トレーダー”でないということです。私たちは“ゼロサムゲームの参加者”ではありません。」

株価変動だけに目を奪われると“相場”に踊らされてしまう恐れがあります。
“ボラティリティ”について着目し、それについての理解を深めましょう。
1/13付の「通信」で“ボラティリティ”について述べました。
その得体のしれない数値について今後も掘り下げて追究していきたいと思います。

最後に、取引の技術面について。
1/14付「通信」でこのように述べています。
オプションというデリバティブズのしくみが以下に柔軟性に富んでいるかを再認識してほしいと思います。
「ポートフォリオの中身はときどき組み替えることができます。自分にとって魅力がないと思えるような銘柄を組み込んでいて他のより魅力ある対象(銘柄)と交換したいと思うときはいつでも組み替えることができます。私たちが扱っているのは“相場”ではなく第一義的に“キャッシュ”なのでキャッシュの増減を考慮して柔軟にポートフォリオをいじることができます。それによって一時的にキャッシュが減ることがあっても心配する必要はありません。マーケットに戻したキャッシュをもう一度取り戻せばいいのです。私たちはいつでも会計に即して柔軟に対処できます。」

<ストラテジーA>に掲げたVIXオプションの取引のやり方の習得には時間がかかります。
そこで、ストラテジーAの原理を利用して、ストラテジーBの取引の形態に応用する方法を紹介しました。<ストラテジーA>に掲げたVIXオプションは取引する必要がありません。しかし、そこに掲げた内容の理解に努めてください。その原理を理解すると株式マーケットに潜むカラクリが分かります。それは、ストラテジーBの取引形態として行うVIX関連銘柄だけでなく、他の個別株オプションの原理にも類似の部分があります。

いずれにしても、ボラティリティの原理やタームストラクチャーのメカニズムを知ることは私たちにとって大きな武器になります。特に、株式マーケットの乱高下が激しい現在の状況においては、そのような”コインの裏側”を知っておくと相場変動に動じず自分の”事業”に集中できるはずです。

”危機”を煽るような話はマスコミが好んで報道します。そのような話を題材にした新聞、雑誌、本は売れるからです。それに惑わされないでください。私たちにとっては”危機”はチャンスになります。

<ストラテジーA>は当面、「コインの裏側」を見るための学習教材として利用してください。
VIXオプションを無理に取引する必要はありません。しかしながら、繰り返しますが、その知識は
ストラテジーBの実践にも役に立ちます。今後それについてさらに踏み込んで解説していきます。

余談ながら、「コインの裏側」がわかると、(不謹慎ながら敢えて申し上げると)平均株価の急落(激しい下落)を余裕をもって傍観し、それを利用した取引ができるようになれます。私たちにはその武器があるのです。