an important recognition
少々興味深い話を紹介したいと思います。
昨日紹介したボラティリティの話と関連しています。
ストラテジーAについは無理に実行されなくてけっこうです。しかし、タームストラクチャーの構成要素である“数”のパズルの理解のために少し時間を割いてほしいと思います。それを通じて「マーケットは仕組まれている。」と感じるようになるでしょう。
信じようが信じまいが、「マーケットは仕組まれている。」という認識をもつとマーケットにおいて何が起ころうが動じなくなります。“ストラテジー”の実践者である私たちにとって、それは非常に重要なことなのです。私たちは“トレーダー”としてゼロサムゲームに参加しているのではありません。“ストラテジー”の実践者である私たちは皆等しく“事業家”です。
私はこれまで単なるアカデミックな論議のために、あるいは、皆さんの興味や好奇心を駆り立てる目的で銀行の歴史や中央銀行ができた背景及びその機能、仮想的現実、仮想空間(情報空間)、デリバティブズと今日的マネー、会計学等の話を紹介してきたのではありません。
それらはボラティリティやその構造と絡めて「マーケットは仕組まれている。」という認識につながります。2008年の“リーマンショック”の前年の2007年にVIXフューチャーズやVIXオプションが開発されマーケットに導入されました。私はそれ以来ずっとVIXオプションに携わっているのですが、それ以前からずっと感じていたそのような認識が同ボラティリティ指数のデリバティブズに携わるようになって次第に強くなりました。
年初の中国株式マーケットの“Rout”(ラウト=壊滅的敗走)は偶然ではありません。中国経済ファンダメンタルズ云々の話は「コインの表側」で響き渡る、取ってつけたような情報にすぎません。原油相場の“Rout”も同様です。
マーケット参加者のほとんどが「コインの表側」で踊らされているのです。
無駄に踊らされないために、私たちは自分たちが何者であるかを再確認する必要があります。私たちはマーケットと戦う“トレーダー”でないということです。私たちは“ゼロサムゲームの参加者”ではありません。
ポートフォリオの中身はときどき組み替えることができます。自分にとって魅力がないと思えるような銘柄を組み込んでいて他のより魅力ある対象(銘柄)と交換したいと思うときはいつでも組み替えることができます。私たちが扱っているのは“相場”ではなく第一義的に“キャッシュ”なのでキャッシュの増減を考慮して柔軟にポートフォリオをいじることができます。それによって一時的にキャッシュが減ることがあっても心配する必要はありません。マーケットに戻したキャッシュをもう一度取り戻せばいいのです。私たちはいつでも会計に即して柔軟に対処できます。
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