learn by trial and error

発行日:2015年11月11日

理論物理学者Michio Kaku氏の著した『The Future of the Mind』(邦語訳のタイトルは『フューチャーオブザマインド』)をご紹介しました。著者は理論物理学者ですが、脳の研究を行っており、同書でそれに言及しています。脳の研究を生物学者や医学者ではなく理論物理学者が行ったことがとても興味深いといえますが、同書を読めばその背景がわかります。

同書によれば、人間の脳のしくみはコンピューターの機能に類似しているというのです。メモリー(記憶)の装置や情報が伝達されるプロセスが人間の脳と機械のコンピューターの間に大きな違いがないそうです。また、伝達された情報を知覚・解析し思考判断を下すプロセスも両者は似通っているそうです。

以上の話とオプションとどんな関係があるのかと思われるかもしれませんが、しばらくこの話にお付き合いください。人間は物事をどのようにして学ぶかということに言及したいのです。それがオプションの実践を学ぶことに関わってくるからです。

私が思うに、私たち人間が物事を学ぶ上で、ある意味で学校教育や社会(会社や組織)での教育が大きな阻害要因になっているとしばしば感じます。学校でも実社会でも私たちの多くは失敗することが許されない環境に身を置かれます。なぜなら、失敗は当人の評価を落とすからです。

脳は経験を通じてよりよく学び、よりよい解決法を探してくれます。その経験には失敗が含まれることが重要なカギを握っているのです。失敗を多く経験することで人間の脳はよりよい方法を探ってくれます。そういったことが人間の脳には初めからプログラムされているようです。

発明王として知られるトーマス・エジソンはひとつの発明品を完成させるまでに数百回もの失敗を繰り返したといわれています。それについてエジソンはこう語ったそうです。「失敗したのではなく数百通りのものごとがうまくいかない方法を発見したのだ。」これはあながち冗談ではないのです。

オプションの実践について完璧を求めないことです。理論的背景を完璧に理解する必要はありません。トレーダーのようにマーケットと勝負しているのではありませんから、パーフェクトなタイミングで取引を実行する必要もありません。権利行使されたら失敗ではありません。権利行使に応じられるだけのキャッシュを準備することなく取引をすることが失敗なのです。ご自分が実行し易いように取引を実践していいのです。

私が最も注意を払っているのは株価やボラティリティの激しい変動ではありません。資金ショート(資金不足)に陥ることです。ある特定の銘柄の株価が急落してプットが権利行使されてしまうといったことを恐れてはいません。そのような銘柄がデフォルトに陥らないかと注意してモニターしています。一方、そうなってもいいように十分な分散を図っています。

理論や理屈より経験から学ぶことが大事です。経験を積み重ねることによって皆さんはもっと自信がもてるようになるでしょうし、さらに、深い部分が見えてきます。

理論や理屈がわからなくとも人間の脳はトライアル・アンド・エラーによって学べるようにプログラムされているのです。だから、たくさん経験を積み重ねていきましょう!OCFCストラテジーは資金ショートなどの致命的な失敗をしなければいつでも失敗はカバーできます。(“失敗”とは呼びませんが。。。)OCFCのストラテジーの中には地球経済が崩壊しない限りキャッシュを生み続けることが可能なものも含まれています。理論や理屈ではなく経験を通じて見えるようになることの方がより重要な意味をもっています。