two kinds of strategy

発行日:2015年09月14日

レポートの構成とストラテジー及びストラテジーを実行するための「基本型」について簡単にお話します。

<OCFCウィークリー通信>ではその週のデイリー(日々)の「OCFC通信」を通じて伝えた概要や実践上重要なことを整理して述べます。それに続くのがその週に配信したデイリーの「OCFC通信」の解説です。それを蓄積するとOCFCストラテジーを実践する上でのノウハウになりますので必ずお読みいただきたいと思います。手っ取り早く<ストラテジー>に掲げた取引を見て単に真似ることなく背景にある概念をよく理解して実行してほしいのです。

<ボラティリティ>においては、米国株式マーケットを代表する株価指数であるS&P500のオプションボラティリティ指数(VIX)とタームストラクチャー(ボラティリティ期間構造)、それに関連するETF<ベア型及びブル型>の価格表、さらに、参考としてゴールド、原油、天然ガス、ユーロ通貨、日本円通貨及び米長期債券価格に連動しているETFの価格表を掲載しています。<ボラティリティ>という項目は「VIX指数関連」という意味です。今後は混乱を避けるためにはっきりとそのように掲げるつもりです。また、<ボラティリティ>に掲載していた表及びグラフは今後<参考資料>としてレポートの最後に掲載します。

価格表を掲げているのは数の変化を確認してほしいからです。グラフはどうしても相場的感覚を促す弊害があるように思われます。数を見るというのは非常に重要なポイントです。数を好きになり数を操作するという感覚をもってほしいと思います。

VIX指数及び同指数関連ETFは金融システムの現在の状況を知る上で非常に役に立ちます。私は過去長年にわたってそこに潜む“からくり”を利用してきました。

VIX指数及び同指数関連ETFのストラテジーを実行されていない方はこの部分を飛ばしてけっこうです。しかし、そこに潜む“からくり”がみえてくると自信をもってオプション取引の実践に取り組めると思います。“からくり”とは株式とボラティリティの構造的関連性です。株式マーケットに大きな衝撃が走ってもそのような“からくり”を知っていれば平然としてその状況を逆手に取ることができるでしょう。

最後に、<ストラテジー>について述べます。
“ストラテジー”は大きく分けてA及びBの2つがあり、A及びBを実行するための「基本型」があります。

私がこれまでに紹介した「基本型」は以下の通りです。
1)P-1
2)P-1/P+1
3)C-1
4) C-1/C+1
5) S+1/C-1

当初はすべての「基本型」を実行する必要もおぼえる必要もありません。「基本型」をひとつずつモノにする努力を積み重ねるといいでしょう。私は資金効率を考慮して”P-1/P+1”を利用することが多くなりました。“C-1”は省きたいと思います。“C-1”も”P-1“同様オプションを売ることでキャッシュを獲得します。しかし、”C-1”と“P-1”では内包するリスクの質が異なるのです。”P-1”はリザーブ資金を保有している限りリスク限定なのに対して“C-1”は理論上無限大のリスクを負います。そのため、”C-1”では少々面倒な資金管理の技術が求められます。また、そのようなことから“C-1”には心理的なストレスが伴うように思います。そこで、”C-1“は”C-1/C+1”としてキャップ(上限)を設けることにしました。

整理すると、「基本型」は以下の4つになります。
1)P-1
2)P-1/P+1
3)C-1/C+1
4) S+1/C-1

前述の通り、ストラテジーは大きく2つに分かれます。
ストラテジーA: VIX指数関連ETFオプション・ストラテジー
ストラテジーB: VIX指数関連ETF以外の株式オプション及びETFオプション・ストラテジーです。
上記ストラテジーA及びストラテジーB)に1)~4)の「基本型」を当てはめます。
皆さんにはAとBのいずれも実行してほしいと思っていますが、当面AまたはBのいずれかに絞ってけっこうです。

Aについては少々複雑な理論的・歴史的背景がありますので、当初混乱すかもしれませ
ん。“理論的・歴史的背景”が分かると株式マーケットとボラティリティの構造的“からくり”が見えてきます。それはそのまま「金融システムの“からくり”」ともいえます。そうして、オプション取引とは究極的には“しくみ”を利用して“マネー”を生み出すプロセスであることに気づきます。それに気づくことで皆さんは今までにない自信をもってオプションに取り組めるようになるでしょう。皆さんのバランスシートに「“マネー”を生み出す装置」が加わることを認識できるからです。

Bでは主にボラティリティの高い個別銘柄の株式オプションやA以外のETFオプションを扱います。それもまたオプションのしくみとボラティリティのメカニズムを利用するストラテジーですが、Aとは性質が異なります。S&P500とS&P500オプションボラティリティのメカニズムとの関連性が薄いからです。しかし、BにはAにはない魅力があります。VIX指数が100ポイントの水準に達することなど容易に想像できませんが、Bではボラティリティが100%を超える銘柄を容易に見つけることができます。ハイボラティリティはより多くのキャッシュをもたらすので控えめに言っても非常に魅力的です。