unrealized profit & loss as illusion
マーケットに参加してポジションを取ると誰もが気にするであろうunrealized profit and loss (未実現損益)を「幻の数字」と表現しました。私はオプション取引を実践して、いつも、その数字をイルージョン(illusion)だと感じています。それはキャッシュフローを重視するオプションのアプローチの妨げになると思います。
“unrealized profit & loss”は現在取引されている価格で保有ポジションを決済したときに実現される損益をいいます。私にとってそれは“未実現益”(評価益)でも“未実現損”(評価損)であっても私の目的を妨げるようとする目障りな数字なのです。
例えば、”XYZ(JAN/17)10P-1 @5.00“の取引を行ったとします。 この取引によって私は500ドルの収入をえました。株価があがり同プットの価格が3.00に変動したとします。同ポジションの評価は200ドルの黒字(評価益)として表示されています。200ドルの評価益に気を良くして同ポジションを決済したらだろうなるでしょう。当初増えた500ドルのうち300ドルを返すことになります。
上記と反対に、株価が下がりボラティリティが上がり、同プットが7.00で取引されていたとします。同ポジションの評価は200ドルの赤字(評価損)として表示されます。200ドルの評価損に慌てて同ポジションを決済したどうなるでしょう。当初増えた500ドルをすべてに加えてさらに200ドルの利息(キャピタルロス)を加えてマーケットに返さなければならないのです。
では、権利行使されるとどうなるか。当初受け取った500ドルは返す必要はありません。株式100株を1株あたり10.00ドルで購入することになります。初めに500ドルを受け取っているので実質1株あたり5.00ドルで株式を購入することに等しいのです。これを初めから計画しているなら”unrealized profit & loss”はまさにイルージョン以外の何物でもないといえます。