supplementary (補足)

発行日:2015年08月26日

OCFCストラテジーの実践に必要な予備知識や背景について「OCFC通信」(「オプション通信」)を通じて述べてきました。今後を継続して述べていきます。さらに、技術的なことにも踏み込んでいきます。予備知識や背景についても、また、取引実践の技術的なことについても、まだまだ語りつくしていないことが多くあります。それはすべてOCFCストラテジーの“ノウハウ”の一部になります。皆さんはそのような“ノウハウ”を積み重ねていっていただきたいと思います。

「補足」として以下のことを述べます。これは今後お話していく予定だったのですが、最近のマーケットにおいて大きな動きがありましたので、以下についてお話します。
多くのマーケット参加者といっしょにマーケットに翻弄される必要はありません。皆さんは“傍観者”でいいのです。OCFCストラテジーはキャッシュフローを得ることを目的にしていますが、実は大きなキャピタルゲインを得ることのできる要素をもっています。私はこのことにこれまで触れませんでした。「大きなキャピタルゲインを得ることのできる要素」の部分は決して“トレード”(“スペキュレーション”)ではありません。

OCFCストラテジーにとって重要なのはポジションのPL(損益)ではないのです。ポジションを取るとどうしても”unrealized profits & loss” (評価損益)が目につきます。この数字は“トレーダー”(“スペキュレーター”)にとっては重要かもしれませんが、OCFCストラテジーでは時としてそのような”unrealized profits & loss” (評価損益)が目的の妨げになります。
ポジションを取る際に用意する「準備金」(リザーブ)は単にリスクを回避するのが目的ではありません。積極的に収益を取るために必要なものです。マーケットやボラティリティの“からくり”とは株式マーケットとボラティリティには“マネー”を生む出す装置があることという意味ですでに述べました。高い波のボラティリティは必ず減少する、歪んだボラティリティは必ず正常化するという金融システムの原理が根底にあります。

例えば、ボラティリティ指数に株価が逆連動するETFの“P-1”ストラテジーを取っていたとします。
そのポジションを取った後もボラティリティが上がり続けたとしましょう。逆連動型ETFの株価は下がり続けます。当初の“P-1”のunrealized loss (評価損)を示す数字が大きくなっています。このポジションを維持するには「準備金」(リザーブ)が必要ですが、それは単にポジションを維持するのが目的ではありません。”P-1”が権利行使されれば“P-1”は”stock +1”(株式100株の保有)に変わります。「ボラティリティ逆連動型」の株価はその後上述の原理によって“そうならなければならない”ボラティリティの減少と歪んだボラティリティ構造の正常化に伴い上昇することになります。“P-1”は当初プレミアムというキャッシュを得ただけでなく、今度はキャピタルゲインも得られる方向に進んだということです。そして、幻の数字“unrealized loss (評価損)”は完全に消えることになります。
同様のことは個別銘柄の株式オプションについても言えます。しかし、個別銘柄の場合は、上記のように“約束された”原理が必ずしも働くとは限りません。個別銘柄には個々の要因が働いているからです。そこで、個別銘柄の株式オプションの場合は、最初に可能な限り大きなキャッシュ(プレミアム収益)を得ようと努め、デフォルトリスク対策として“分散”を図ります。

ただし、一部の優良銘柄については上記ボラティリティ関連ETFのように“約束された”原理が働くケースがあります。それについては今後お話します。