voratility spike and option strategies
先週後半の2日間で“ボラティリティ”が大幅に跳ねあがりました。そこで“ボラティリティ”についてお話します。
株式オプションのボラティリティは銘柄によってその水準が異なり、ボラティリティの変化の推移も異なる銘柄によってそれぞれ異なる特徴を見せます。株式オプションの銘柄に触れず単に“ボラティリティ”という場合、私は米株式オプションの平均ボラティリティを代表するS&Pオプションのボラティリティ指数(VIX指数)を意味します。
その“ボラティリティ”が1日または数日の短期間でその水準を数ポイント以上一直線に増加したときはたいてい平均株価が急落したときです。そのような状況下では金融や経済に関するネガティブなニュースが飛び交います。それは多くの株式投資が窮地に陥っているのが用意に想像できる状況です。新聞や雑誌には不安を煽るような記事を見出しが目につくようになります。
私はそのような“ボラティリティ”を「感情の数値」と呼んでいます。“ボラティリティ”の理論はともなく、それはマーケットの参加者の感情を反映しています。ただし、個別銘柄の株式オプションと米株式オプションの平均ボラティリティを代表するS&Pオプションのボラティリティ指数(VIX指数)は性質が異なります。
私はオプションの実践においてボラティリティ(平均ボラティリティと個別のボラティリティの両方を含みます。)を最も重視しています。ボラティリティは実体のない仮想空間(情報空間)における数値ですが、高いボラティリティがより多くのキャッシュを作ることに貢献してくれるからです。
“P-1”、“P-1/P+1”、”C-1”、“C-1/C+1”の4つのストラテジーについては既に述べました。次に、それらのストラテジーの対象銘柄(オプション)に言及すると、それは大きく2つにわけることができます。1つは平均株価(S&P500)及び同オプションボラティリティ指数(VIX指数)と関連性の強い銘柄のオプション、もう一つは個別銘柄の株式オプションです。後者には前者とは関係のないETFオプションも含まれます。
個別銘柄の株式オプションは平均株価(S&P500)及び同オプションボラティリティ指数(VIX指数)との関連性が薄いのでS&P500やVIX指数の動きに翻弄されることはありません。個別銘柄の株式オプションに集中することでS&P500やVIX指数の動きやそれらに関連するニュースに翻弄されることなくオプションの数値を利用して新たにキャッシュを作るという作業に集中できます。
問題は平均株価(S&P500)及び同オプションボラティリティ指数(VIX指数)と関連性の強い銘柄のオプションを対象にしたストラテジーです。そのようなオプションを対象にしたストラテジーは本質的には相場と関係がないのです。株式マーケットの構造や“ボラティリティ”(平均ボラティリティ)しくみを利用してキャッシュを作るストラテジーなのです。過去の長い歴史をみればそのしくみのからくりは一目瞭然です。“ボラティリティ”に連動するETFの“C-1”ストラテジーは長期的に継続して実行することで収益(キャッシュ)の確保を約束してくれます。たとえば、TZAやSPXSの”C-1”ストラテジーがそうだったし金融システムが崩壊しない限り今後もそうあり続けるでしょう。しかし、そのようなストラテジーを実際に実行してみると、“C-1”を実行した直後に“ボラティリティ”(=ボラティリティ指数及びTZAやSPXSの株価)が暴騰したらどうしようという感情に揺さぶられるのは理解できます。本来長期的に収益を約束してくれるはずのストラテジーでそのようなストレスに悩まされてたまったものではありません。
そこで“C-1/C+1”を利用するようにしました。私はそれを単に”組合せ“と呼んでいます。キャッシュフローの組合せだからです。相場変動のストレスに晒されることなく、キャッシュフローを得ることの確実性を増やすのが目的です。”C+1”は手持ちのキャッシュを守るためのアップサイドのフロアーの役目を果たしています。
それでもストレスを感じるなら無理に“C”を利用したストラテジーは実行する必要はありません。
”P-1“と”P-1/P+1”で十分だからです。 長年の経験から“ボラティリティ”の水準が一段とあがり平均株価が連日大幅に下落する状況化で誰もが株式マーケットが離れたがっているとき、最も安心して実行できるストラテジーはやはり“P-1”や”P-1/P+1”です。
以上についてはさらにレポートでもお話します。