“creating money out of thin air”

発行日:2015年08月05日

以前銀行の歴史について幾度から繰り返し述べました。
そのような知識がオプション取引の実践に必要なのかと訝しげに思われた方もいるでしょう。それは繰り返し述べるだけの価値がある知識なのです。

“マネー”の正体やその本質に迫り、そして、“マネー”のからくりを知るにはそもそも銀行業とは何かを知る必要があります。銀行が莫大な利益をあげていることがよく世間の批判の対象になります。単に利益をあげているということだけでなく銀行が何も生産することなく莫大な利益をあげてきたという事実が批判の対象として晒らされてきました。

そのような批判は別にして、“銀行が何も生産することなく莫大な利益をあげている。”ということについて考えてみましょう。それこそが銀行行の本質と考えられるからです。銀行が稼ぐおカネについて英語ではよく“money created out of thin air” と言われてきました。直訳すると「薄い空気から創り出されたおカネ」という意味です。それは”money created out of nothing” 「無から創られたおカネ」と同義です。

中央銀行に与えられた権限の中で最大なものは貨幣を印刷することです。そのような権限は市中銀行にはありませんが、実質的にそれと同じことを市中銀行も行っているのです。それは、まさに、“creating money out of thin air”であり銀行業務の本質でもあります。

銀行業務の本質は“ファイナンスのメカニズム”(金融のからくり)にあります。そこで、今度は“ファイナンス(金融)”についてもう一度思考を巡らせてみたいとおもいます。