What is “finance”?

発行日:2015年07月08日

私は現在“オプション”を“相場”(マーケット変動を利用してキャピタルゲインを得ることを目的として取引行為)の対象として扱っていません。“オプション”という言葉よりも“デリバティブズ”の概念を強く意識しています。“デリバティブズ”とは株式、債券、通貨等のようにはっきりとして金融商品ではなく取引形態や仕組みをいいます。私はその形態や仕組みを「仮想空間」で“マネー”を生み出すメカニズムとして利用しています。

オプション理論価格算出モデルとして代表的なブラック=ショールズ公式が“オプション”の本質を隠してしまっているきらいがあります。“オプション”の本質を知るには“マネー”の正体に迫らなければならないと考えています。それは単純にみえて簡単ではないというのが実感です。

ちょっと振り返ってみると6・29付「オプション通信」では“マネー”がエネルギーであると述べています。その後、ギリシャ危機の問題が出て話が少し逸れてしまいました。それを取り上げるつもりはなかったのですが、多くの人たちが関心のあるトピックであろうと思いそれに触れました。

話を戻したいと思います。
「“マネー”がエネルギーである。」ということの続きですが、それに関連して「金融」とその意味について考えてみたいと思います。

まず、辞書的な意味から始めます。「金融」の辞書的な意味として以下をあげることができます。
1)「金銭、特に産業の資金を、不足な者に用立てること。」
2)「経済の貨幣的側面をいう。資金を融通し合う現象が金融現象であり,金融とは一般にこれをさす。」

さらに、より専門的な定義としてウィキペディアには「金融」について以下の説明が掲げられています。
「様々な経済主体が活動を行う際、常に資金が不足する者と資金が余剰する者とが生じる。金融は、その両者を結び、資金が必要とされるところへ配分させる機能をもち、これにより両者には金銭上の債権債務関係が生じる。金融活動は、資金の「調達」・「配分」・「投資・融資」の3区分として捉えられている。」

私には上記のいずれの意味や説明もピンと来ません。
「金融」を英語では“finance”(ファイナンス)といいますが、日本語の「金融」は言い得て妙といった感じがします。「おカネを融通すること。」という意味がすぐに浮かぶからです。

そこで、「融通」の意味を調べてみると、辞書には以下のような意味が掲げられています。
1)「とどこおらずに通ずること。
2)「有無を通じうまく運ぶようにすること。」

私にはこちらの方がピンときます。
「“マネー”はエネルギーである。」と述べたことに絡んで、物理学のエネルギー保存の法則が頭に浮かぶからですが、それは余談として、“通じること”“うまく運ぶこと”という現象に“マネー”が絡んでいるものとしてイメージしています。