jul 2015 no1
<OCFC通信>
オプション取引の実践法を学びたいのに、オプションを利用し稼ぎたいだけなのに、なぜ銀行の歴史、「仮想空間」や「物理的空間」、「仮想的現実」と「現実」の違いや人間の認識・知覚といった内容に踏み込む必要があるのか・・・・皆さんの多くは訝しげに思われるでしょうか。
結論を先にいいますと、そのような事を知らないと“マーケット”や“マネー”に踊らされてすべてを失いかねないからです。
上述の「“マーケット”や“マネー”に踊らされて・・・」を「“イル―ジョン”(幻覚)に踊らされて・・・」と置き換えてもいいでしょう。今日における“マーケット”や“マネー”は実体の見えない仮想的現実の中にあります。私が“マネー”を“デリバティブズ”と同列に扱っているのはそれが仮想空間で生み出された媒介物にすぎないからです。
“オプション”については、先週号レポートで述べたように、それを「スワップ取引」としてみれば、一般に説明されている“オプション”と比べてその本質がよりよく見えると思います。“オプション”とは本質的には取引形態の概念に過ぎないということです。それは当事者間の約束事に上に成り立った取引形態でありそれは仮想空間の中で行われ、そして、そこから生み出されるマネーはまさに「仮想的現実」の中を流れる目にみえない媒介物(“数字”)に過ぎません。“媒介物”というとき、それは手で触れることのできる物体のような錯覚に囚われます。しかし、実際には、それは概念にすぎないということです。しかし、この概念を強烈な力を持っています。それがこのような“マネー”の凄さでもあります。