reality and illusion
これまで銀行の歴史、デリバティブズ、仮想的現実といったことについてお話しました。このようなことがオプション取引の実践と関係があるのかと多くの人は訝しげに思でしょう。
オプションを一般の著書に書かれている金融商品として扱うとそれは株式や先物のようにマーケットにおいて取引されている対象物として金融商品にすぎません。私はオプションをそのようなものとして扱っていません。
つまり、オプションを皆さんがご存知のようにその理論価格が代表的なブラック=ショールズ公式のモデルによって算出されマーケットにおいて取引されているあの“オプション”として扱っていないのです。
オプションの前に“デリバティブズ”ありきで、その本質をベースとしてオプションを扱っています。“デリバティブズ”とは仮想的現実における金融的自由なしくみ、構造やメカニズムです。なぜ自由かというと仮想的現実において当事者間同志の約束(契約y)によって自由なしくみをつくることができるからです。
今日的マネーはその延長にあります。だから、銀行の歴史、デリバティブズ、仮想的現実といったことを知る必要があるのです。
ところで、私は先日イル―ジョン(illusion)について次のように述べました:
「幻想」(イル―ジョン)はvirtual(バーチャル) の対局にあります。それは「現実にはないことをあるかのように心に思い描くこと。また、そのような想念。」といった意味を含んでいます。“バーチャルリアリティ”(「仮想的現実」)では実体が見えないものの存在するものを扱います。そして、それは“イル―ジョン”ではないのです。
私はその部分について訂正しなければならないようです。
先日映画『マトリックス』をもう一度見る機会があったのですが、人間が錯覚の現実を経験するように騙されているというテーマが繰り返して描かれているのです。それは、映画といえども、実に正確であると思われます。
私たち人間は現実をどのように知覚するのか・・・このテーマは“マネー”や“オプション”の実践と絡めても非常に重要なので別途取り上げて解説を試みたいと思います。