illusion

発行日:2015年06月24日

私は物事を理解するのに言葉の使い方に敏感です。私たち人間は言葉を介して物事を理解したりイメージしたりするからです。しかし、その言葉は不完全だと私は思っています。英語と日本語は当然ながら異なる言語ですが、日本人は学校での英語教育によって英語を日本語に翻訳することによって理解することを強いられているせいか、英語を日本語に置き換えることで理解できたような勘違いしている恐れがあると私は感じています。

例えば、“デリバティブズ”を「金融派生商品」という訳語でおぼえるとかえってその本質的な意味が掴めなくなる恐れがあります。オプションにおける非常に重要な概念で“ボラティリティ”も「変動率」という訳語でおぼえるとその本質がまったく見えません。

これまで「仮想的現実」の話題を取り上げ幾度かお話ししました。
この「仮想的」というのは英語のvirtual(バーチャル)から来ています。私はこれまで「仮想」という言葉を使ってきましたが、その言葉を「架空」という言葉と混同している人が多いようです。それを「架空」として捉えると世界がまったく違ってみえてしまいます。

そこで、今度は“illusion”(「イル―ジョン」)という言葉を紹介します。それは以下のような意味です。
1) 幻影。幻想。
2)錯覚。特に、芸術作品における意識的な錯覚。
3)奇術・手品の公演で、大がかりな舞台装置や演出を組み入れたもの。

上記の中で1)の「幻想」はvirtual の対局にあります。それは「現実にはないことをあるかのように心に思い描くこと。また、そのような想念。」といった意味を含んでいます。“バーチャルリアリティ”(「仮想的現実」)では実体が見えないものの存在するものを扱います。そして、それは“イル―ジョン”ではないのです。

なぜ私がそのような話をするのか・・・もちろん、オプションと関係があるからです。オプションを学習するとそれからさまざまことが広がっていきます。それを紹介していきたいと思います。