OCFC Report Nov 2014/No.1
重要なメッセージ:
ようこそ オプションキャッシュフロークラブへ!
「オプションキャッシュフロークラブ」がこの11月にスタートしました。本レポートはOCFC(オプションキャッシュフロークラブ)レポートの第1回です。レポートは通常以下の内容を含みますが、今回は特別に「重要なメッセージ」にレポート全ページの多くを割き以下の内容の一部を省くかごく簡単に触れる程度に留めます。
(OCFCレポートが通常カバーする内容)
- オプションキャッシュフロークラブ(OCFC)通信
- オプションの基礎
- マクロマーケット
- US Stocks (米国株式銘柄)
- OCFC戦略(オプションキャッシュフロークラブの戦略)
以下に述べることを理解することが皆さんの成否を左右するといっても過言ではありません。ですから、本レポート(2014年11月第1回)の「重要なメッセージ」の部分をプリントアウトして何度も繰り返し読んでください。オプションのしくみ、オプション理論、オプション取引戦略や手法、マーケット、米国株式オプション銘柄を知ることよりずっと重要なことがあります。それが以下に述べることです。
オプションキャッシュフロークラブが実践するオプション取引はいわゆる“トレード”ではありません。ここで私のいう“トレード”とは「ゼロサムゲーム」のことで日本語では一般に「相場」あるいは「相場をする」と言われているものです。より具体的に表現すると、株価変動やボラティリティの変化に伴うオプション価格の変動を利用してオプションを売るまたは買うあるいはそれらを同時に行うことによって、ポジションを取った後のさらなる状況(株価変動やボラティリティの変化等)に応じてポジションを解消することによって利益を得る行為をいいます。オプションキャッシュフロークラブはそのような行為とは無縁だということを強調しておきたいと思います。
オプションキャッシュフロークラブの目標は会員全員を成功に導くことです。「成功」の定義は人ぞれぞれですが、オプションキャッシュフロークラブは会員の資産を拡大させることやオプションが生み出すキャッシュを生活に役立たせること、会社や店を経営されている方の事業にオプションが生み出すキャッシュを役立たせることに貢献することを「成功」の非常に重要な一部として定義しています。
以上はオプションキャッシュフロークラブの理想を語ったものではなく現実的な目標であり、オプションキャッシュフロークラブのレゾン・デタール(存在意義)でもあります。「オプションキャッシュフロークラブ」の名前には非常に深い意味があり、皆さんはいずれそれを知ることになるでしょう。そのときに皆さんはオプションの実践家で本当によかったと実感できるでしょう。
オプションキャッシュフロークラブは幅広い層の個人を対象にしています。オプションの初心者、オプションを習い始めてまだ経験の浅い方、株式投資や不動産投資といった投資そのものの経験がない方、オプション取引経験の豊かな方、オプションに限らず株式や先物等のプロのトレーダー、株式投資家、業種を問わず自分の会社を所有し経営を行っている経営者、業種を問わず自分の店を所有し経営を行っている店主、会社の勤務している給与所得者、男性、女性、主婦、定年退職者、資産家など老若男女を問わず非常に幅広い個人層を対象にしています。
会員の皆さんにはできるだけ長くオプションキャッシュフロークラブとつきあっていただきたいので初めに以下のことをお伝えします。これは少々生々しい話ですが誰にとっても切実で大切なことです。“生々しい”という意味は国語辞書にはこのようにあります。「①その場の情景を目の前で見ているような、いかにも現実的な感じ。②まだ新しい。」 英語では“vivid”あるいは“fresh”とありますが、それらはそれぞれ「鮮やかな」、「新鮮な」という意味です。私たちが日常で使う「生々しい」という言葉は上記の「その場の情景を目の前で見ているような、いかにも現実的な感じ。」という意味で使われることが多いように思われます。そして、私自身が感じる限り少なくともスマートな響きはありません。ポジティブな意味では使われないのではないでしょうか。オプションキャッシュフロークラブでははっきりおカネに関する話をします。それはオプション理論や国際金融論よりもずっと生々しく響くと思われます。さらに、それは皆さんの生活にも関係してきますので、表面的な言葉以上に生々しさが漂うはずです。
私たち日本人はおカネの話は人前ですべきではないといったことを子供のときに大人にあるいは身近な親に教えられたかもしれません。オプションキャッシュフロークラブではその“おカネ”の話を頻繁にします。オプションキャッシュフロークラブの“キャッシュ”とは「現金」を意味します。それは、表現を換えれば、おカネとおカネに関することです。皆さんはマーケットではオプションを取引します。それは「おカネを動かす」ということを意味します。だから、おカネの話から離れることができないのです。
そこで、続けておカネに関するより切実な話をします。
それはオプションキャッシュフロークラブに会員として参加するには費用が掛かるということです。会員である皆さんは会費を納めることで会員のステータスを維持でき会員としての特典を共有することができます。会員には会費という名の支出が発生することは当たり前のことと思われますが、それをそのまま単純に片付けないでほしいのです。それはオプションの実践を本質的に理解するための第一歩です。“本質”や“本質的に”という言葉を私は今後も頻繁に繰り返し使うでしょう。それを憶えておいてください。この第一歩は非常に重要で深い意味を持っています。それが理解できるようになると「オプションに出会えてよかった」と実感できる日が必ず皆さんに訪れるでしょう。
思わせぶりな言い方に聞こえるかもしれませんが以上については後程より具体的に述べます。ここでは「会費を自分のポケットから払うな!」とだけ申し上げておきます。同時にもうひとつの言葉を憶えておいてください。“Pay yourself first!”(「あなた自身に最初に支払え!」)という言葉です。これの本質的な意味もいずれわかる日が訪れるでしょう。そのときオプションの実践が楽しくなっているはずです。
本レポートの執筆者である私はオプション実践に関して会員の皆さんにとっての指導者(“リーダー”[leader]ではなく“ティーチャー”の[teacher]意味です。因みに、英語の“teacher”には日本語の「先生」という」意味はありません。単に、「教える人」という意味です。そして、会員である皆さんにとって私は“teacher”に過ぎません。)の立場にいます。その立場で皆さんにお訊きします。
皆さんにとってオプションは何を意味するのでしょうか。それについて考えることはオプションの理論や戦略及び取引手法について知るよりもずっと重要なことなのです。
オプションキャッシュフロークラブに入会された皆さんの中にはセミナー等を通じて私とすでに長い付き合いのある方がいらっしゃるでしょう。あるいは、私の著書を読まれオプションを長く実践されている方もいらっしゃるでしょう。そのような方々はオプションのしくみ、オプションの理論的背景を学んだ後で、実践を通じてマーケットとオプションの具体的な戦略や取引手法を学習し、実際に経験することによってポジション操作の技能を身に付けてこられたと思います。それらは非常に貴重な学習経験だったはずです。そのような経験を通じて既に十分な実績をあげられた方もいらっしゃるでしょう。そのような方々は今後もその成功体験を継続していけばいいと考えられていたにちがいありません
オプションキャッシュフロークラブにおいては、そのような期待をされていた方々に対して私はある意味で失望を誘うようなことを伝えなければなりません。その経験を積み重ねたところで、皆さんはせいぜい「腕のいいオプショントレーダー」にしかなれません。“腕のいい”というのは「プロのレベル」を意味しているのでそれ自体凄いことではあります。しかし、オプションキャッシュフロークラブの会員であり同時にオプションの実践家である皆さんはそれ(「腕のいいオプショントレーダー」になること)よりずっと大きな可能性のある世界に入られたのです。「オプションキャッシュフロークラブ」は皆さんの人生と同じくらい長く続きます。つまり、それは皆さんの人生の一部になるはずです。
オプションキャッシュフロークラブの会員であるということは、オプションの実践を通じて以下の「基本原理」を学び、オプションとともに生活していくことを意味します。
“基本的原理”とは以下の4つです。
1)キャッシュを稼ぐこと (Asset Management=資産運用)
2)キャッシュを守ること (Liability Management=負債管理)
3)“てこ”を利用すること(Infinite ROI/Leverage=“てこ”の原理の活用)
4)金融情報・知識を活用すること (Financial Intelligence=金融情報・知性の活用)
ここで私自身のことについて述べます。
私はもはや「オプショントレーダー」ではありません。オプション専門の「ファンドマネジャー」でもなありません。このように述べると皆さんは驚かれるにちがいありません。そのようなことから私はずっと以前に卒業しているのです。私の経歴上私がプロの「オプショントレーダー」であったこともプロの「ファンドマネジャー」であったことも事実なので私のそのような“肩書き”は決して偽りではありません。そのことから卒業した後も、私がオプションの実践家でありマネーを管理する立場にいることには変わりがなかったのでそのような“肩書き”を好む出版社やセミナーの主催者には引き続きそのような“肩書き”使っていただきました。
私が私自身のことについて以上のことをはっきりと皆さんに述べるのはそれが皆さんにとって重要な意味をもつからです。そう、私自身が私のクラブの会員なのです。そして、それは私にとって人生そのものです。皆さんにとっては少なくとも人生の一部になるはずです。
私自身がせいぜい「腕のいいオプショントレーダー」であることを放棄し、以下のことを私の生涯を通じて実践していこうと誓ったのです。もう一度繰り返し掲げます。
1)キャッシュを稼ぐこと (Asset Management=資産運用)
2)キャッシュを守ること (Liability Management=負債管理)
3)“てこ”を利用すること(Infinite ROI/Leverage=“てこ”の原理の活用)
4)金融情報・知識を活用すること (Financial Intelligence=金融情報・知性の活用)
以上に関して、皆さんにご紹介したい著書があります。
エーリッヒ・フロム著『生きるということ』です。著者はドイツの哲学者で原書はドイツ語のはずで私はドイツ語で読みたかったのですが、ついに見つかりませんでした。英語版の著書は“To Have Or To Be?”というタイトルになっています。英語のタイトルはドイツの直訳であろうと想像しています。
同書の日本語版の翻訳者は佐野哲郎氏です。誤訳があるというわけではありませんが、日本語と西欧語(英語やドイツ語)の間には語法の違いや背景にある思考の違いあるので日本語訳の方がむしろ難しく感じるのは私だけではないと思います。翻訳書の名誉のために付け加えると、タイトルの「生きるということ」は原書のタイトルからは直訳的にはかけ離れているのですが名訳だと思います。
上記の哲学書を紹介したのは、それがオプションキャッシュフロークラブと深い関係があるからです。上記著書には財産に関する記述が多くあります。それと英語のタイトル“To Have or To Be?” (=「持つこと或いは存在することか?」の意)と関係があると想像されます。そして、それが「生きること」につながるということで、翻訳者は「生きるということ」と訳したのでしょう。
上記著書には社会主義的思想への言及があります。誤解していただきたくないので私はこのことを強調しておきたいと思います。私は社会主義者ではありません。自由をこころから愛している自由主義者です。皆さんにも自由であってほしいと願っています。同時に、上に掲げた4つのこと(①稼ぐこと②守ること③より多く稼ぐこと④金融の知性を磨くこと)は皆さんを自由と成功へ導いてくれると確信しています。
以下の図はバランスシートとインカムステートメントを表しています。会計学に精通している方なら一目がお分かりになると思いますが、会計学に必ず出てくる以下の図を憶えておいてください。これが皆さんに豊かさをもたらします。オプションキャッシュフロークラブでは必須のツールだと理解してください。
少なくとも、「資産」、「負債」、「収入」、「支出」の4つの言葉をおぼえてください。
こんなものがオプションとどういう関係があるのかとお思いでしょう。大いにあるのです。自由と成功へのカギだといっても過言ではありません。

これはオプションだけでなく皆さんの人生や生活にとって非常に重要な意味をもちます。経済社会において“生きる”上で何が重要かと言えばおカネをコントロールする技術です。同様に、オプションにおいて何が重要かと言えば、おカネをコントロールする技能なのです。
結局のところ、上に掲げた4つのこと(①稼ぐこと②守ること③“てこ”を利用すること[=より多く稼ぐこと]④金融の知性を磨くこと)は皆さんにそのような技能を身に付けさせます。
「資産」の定義と「負債」の定義を理解してください。このような定義は会計学の教科書の定義とは異なりますし、公認会計士は異論を唱えるでしょうが、オプションキャッシュフロークラブではそのように理解することが肝要なのです。
「資産」とは
皆さんのポケット(口座)におカネをもたらしくれるもの
である。
「負債」とは
皆さんのポケット(口座)からおカネを奪うもの
である。
以上の定義から導きだされる結論は以下のようなものです:
「資産」は皆さんを豊かにし、「負債」は皆さんを貧しくする。
そこで、ちょっと立ち止まって、考えてみましょう。
「オプションキャッシュフロークラブの会員権」(=「オプションキャッシュフロークラブの会員であること」または「オプションキャッシュフロークラブの会員であることから得られる権利」、すなわち、OCFCレポートの購読、プレミアムレポートのバックナンバーの閲覧、自由に質問・相談できる特典等)は「資産」だろうか「負債」でしょうか。
答えは、「負債」です。
少なくともキャッシュフロー(=おカネの流れ)上は「負債」にあたります。
上記の定義の側面からみても「オプションキャッシュフロークラブの会員権」(= 「オプションキャッシュフロークラブの会員であること」または「オプションキャッシュフロークラブの会員であることから得られる権利」、すなわち、OCFCレポートの購読、プレミアムレポートのバックナンバーの閲覧、自由に質問・相談できる特典等)は「負債」にあたるのです。なぜなら、会員権には会費という名の費用が発生するからです。
「オプションキャッシュフロークラブの会員であること」が「負債」に相当するなら、
「オプションキャッシュフロークラブの会員であること」によって、こうなります:
「オプションキャッシュフロークラブの会員であること」とは皆さんのポケット(口座)からおカネを奪います。つまり、皆さんは「オプションキャッシュフロークラブの会員であること」によって「豊かさ」とは逆の方向、すなわち貧しくなる方向に向かうのです。少なくとも、キャッシュフロー上はそうなります。
私は屁理屈を述べているのではありません。皆さんが豊かになるために非常に重要なことなので以下を続けてそしてより多くの注意を払って読んでいただきたいと思います。
以上の論理から言えば、皆さんはご自身が少なくとも貧しくなる方向へ向かうのを止めるには「会員である」をやめるべきだと考えられます。そうすれば、少なくとも「負債」をバランスシートから取り除くことができます。しかし、それで皆さんは豊かになれるでしょうか。
豊かになるためには、「資産」を拡大させなければならないのです。なぜなら、「資産」とは“あなたのポケット(口座)におカネをもたらすものだからです。その手助けをするのが「オプションキャッシュフロークラブ」が担っていることです。
オプションキャッシュフロークラブが担っているのは皆さんのポケット(口座)からおカネを奪う「負債」を管理し同時に皆さんのポケット(口座)におカネをもたらす「資産」を拡大させることを助けることなのです。
皆さんの目標が「せいぜい腕のいいオプショントレーダー」になることではなく、自由で豊かな人生を歩みたいなら以上のことを理解しオプションキャッシュフロークラブの会員であり続けてほしいと思います。オプションキャッシュフロークラブは皆さんのためにまず“負債である会員権”のコストをカバーするための資産からあらたに生み出されるキャッシュフローを利用して負債をコントロールすることから始めます。このことを理解して実践していただければ、皆さんは会費という名の“負債”を気にすることなく、また、皆さんのポケットにあるおカネを失うことなくオプションキャッシュフロークラブの会員権を維持できるでしょう。そして、その上、資産拡大のために努力を継続してほしいのです。
皆さんがご自分の人生に豊かさと自由をもたらすには、以上だけでは十分ではありません。
「オプションキャッシュフロークラブ」は皆さんにとって少なくとも人生の一部になると述べました。それは、オプションは皆さんにとって仕事であることを意味するのです。「仕事」として取り組まなければそうならないということです。そこで、「“仕事”として取り組むとはどういうことか」について考えてみましょう。
皆さんがご自分の法人(会社)を所有し会社の事業の一部として取り組まれているのなら改めて述べるまでもないでしょう。また、法人(会社)ではないがご自分の店を所有している個人事業主としての経営者についても同様です。一方、皆さんが会社に勤めている給与所得者であるなら会計や税務について勉強する必要があります。それとオプションの実践と関係があるのかと思われるかもしれませんが大いに関係があるのです。法人や店の経営者と給与所得者ではおカネの扱いが異なるからです。だから、会社や店の経営者と会社に雇われて給与を得ている人ではおカネの流れやその見方が決定的に異なるといえます。そして、それによって会計処理や税務への影響度が大きく異なるのです。
私は会社や店の経営者あるいは給与所得者のいずれの立場であっても、等しく“事業者”の立場でオプションを扱ってほしいと望んでいます。それが皆さんを自由と成功に導くのですが、それ以前に、立場によって会計処理と税務処理の技術的な問題があることを知ってください。
面倒だと思わないと取り組んでください。それはオプションに限ったことではありません。株式投資、先物取引、FXと取引、不動産投資等すべてについて同様のことがいえます。会計処理と税務処理の技能を身に付けると「オプションキャッシュフロークラブ」を本当の意味でエンジョイしそして豊かさと自由を実感できるようになるでしょう。
税務については別の機会により詳細にお話しする予定ですが、税務とは「確定申告」だけを意味しているのではありません。税務は会計と関係しているのです。そして、それらを理解することはオプション実践の一部だと理解してください。
決して面倒だと思わずに取り組んでほしいと思います。実際のところ、皆さんが想像されるより面倒ではありません。会社や店の経営者は税務や会計の経験をおもちでしょうからはそれらに関して負担は少ないでしょう。給与所得者の方々は会社や店の経営者になったつもりで取り組んでほしいと思います。きっとそこに面白さを発見できるはずです。例えば、会社や店の経営者がなぜ給与所得者より税務上有利なのか、理解できるようになるでしょう。だからといって税務上の理由で私が給与所得者である方々に経営者になることを勧めるわけではありません。給与所得者である方は現在お勤めの会社を続けながらオプションを継続して実践することができますし、そうすべきです。しかしながら、税務を理解することでオプションの別の側面が見えてくるのです。誤解しないください。私は税務上の有利不利や節税といった技術的なことについて述べているのではありません。それが資金の流れに関係しているということを知っておいてほしいのです。
例えば、これは一つの例です。給与所得者にとって勤めている会社から支払われる給料は会社の経営者や店の経営者にとっては「売上」に相当します。「売上」は“利益”ではないのでそれ自体に消費税を除き税が課されることはありません。法人や店はあくまでも課税期間においてあげた“利益”に対して課税されるのです。だから、“利益”とは何かを知っておくことは非常に重要で切実なことなのです。一方、給与所得者は法人であれば「売上」に相当する「給料」に「所得税」が課せられます。これよってキャッシュに対する扱いが根本的に異なってくるといえます。経費が法人や店の経営者には認められ給与所得者には認められないといった単純なことではありません。キャッシュフローの扱い方が根本的に変わってくるのです。
つまり、簡単にいえば、法人や店の経営者と給与所得者では“ゲームのルール”が異なり、同時には、それはキャッシュフローの扱い方に影響をもたらすということです。
1)オプションキャッシュフロークラブ(OCFC)通信
今週号レポートでは「オプションキャッシュフロークラブ(OCFC)通信」は「重要なメッセージ」に代えさせていただきましたので、割愛します。
2)オプションの基礎
ここではオプションキャッシュフロークラブのオプション実践に必要なオプションについての基礎的なことを取りあげて解説します。オプションについて十分な知識がある方もバカにせずに一通り目を通してほしいと思います。基礎の中にはいつでも大きな発見があります。基礎はそれほど重要なのです。基礎を見なおすことでオプションのさらなる深みを知ることにつながります。
「オプション取引」について知る前に“オプション”とはそもそも何なのかといったことについて知る必要があります。トレードの道具としてではなく、オプションキャッシュフロークラブの単純なオプション取引戦略・手法の深みを知るために、基本的な側面からみてみましょう。
オプションとは「権利」のことを意味します。「買う権利」と「売る権利」です。ある証券やモノを予め決められた期日までに予め決められた価格で売るまたは買う「権利」です。権利の買い手は当該権利の所有者で権利を行使する側です。では、反対側にいるのは誰でしょう。権利の売り手です。売り手は権利を所有するオプションの買い手と対局の立場にいます。「権利」の反対は「義務」です。つまり、オプションの売り手はその買い手の権利の行使に応じる「義務」を有するのです。
上記の「買う権利」を“コール”、「売る権利」を“プット”といいます。
「売り手」と「買い手」の間でオプションが取引されるわけですが、取引される値段を「プレミアム」と呼びます。「売り手」はプレミアム代金(キャッシュ)を「買い手」から受け取ります。一方、「買い手」は「売り手」にプレミアム代金(キャッシュ)を支払います。
オプションキャッシュフロークラブでは主に“プット”を扱い「売り手」に回る戦略を取ります。つまり、キャッシュを貰うと同時に買い手に対して義務を負うのです。オプションキャッシュフロークラブでは義務に応じることができるように準備金を用意します。
以上はオプションについての簡単な説明で、オプションについて既に十分な知識がある方にとっては至極あたり前のこととして受け流されてしまいがちです。しかしながら、上記の構図をよく理解しておくことがキャッシュフロークラブでは非常に重要なのです。
次に、基本的なオプション取引について説明します。「オプション取引」とはオプションの「売り」と「買い」及びそれらの組合せです。そこで、オプションの「売り」と買い」の基礎に触れます。
オプションには「コール」と「プット」の2つがあるために、売買の基本は4つになります。
「コールの買い」、「コールの売り」、「プットの買い」、「プットの売り」である。オプションの教科書には、通常、これらの損益図が掲げられていますが、それらの図を理解しても、実は実践にはあまり役に立たちません。大事なことはそれら4つの売買の意味を深く理解することです。
①「コールを買う」戦略:
オプションが対象とする基の資産を原資産(市場)といいます。日経225オプションであれば、日経225指数を基にしているので、原資産は日経225です。アマゾンドットコム(AMZN)のオプションであれば、AMZNの株価を基にしているので、原資産はAMZNの株式です。「コールを買う」とはどういうことか、あるいは何を意味しているか、ということについて理解することはオプション取引を理解する上で最も肝要です。
コールにせよ、プットにせよ、先物や株式と同じように、将来(買った直後から次の時間を「将来」といいます。)価格が上昇することを期待して「買う」という行為をいいます。ここで、コールとプットの2つがあるということの意味が問われます。同じ買うという行為でも「コールを買うということ」と「プットを買うということ」は大きく異なります。(共通点もありますが、それは別の機会に述べます。)コールを買うというのは、将来コールの価格(プレミアム)が上昇することを期待(予想、想定)して実行する行為です。コールの価格の上昇と原資産の動きには密接な関係があります。すなわち、原資産の価格が“上昇する”ときに、コールの価格が上昇するのです。言い換えれば、コールを買うということは、将来の原資産の価格が上昇することを期待(予想、想定)して実行する行為といえます。
②「プットを買う」戦略:
プットを買うというのは、将来プットの価格(プレミアム)が上昇することを期待(予想、想定)して実行する行為です。プットの価格の上昇と原資産の動きには密接な関係があります。すなわち、原資産の価格が“下落する”ときに、プットの価格が上昇するのです。言い換えれば、プットを買うということは、将来の原資産の価格が下落することを期待(予想、想定)して実行する行為といえます。
③「コールを売る」戦略:
オプションを「売る戦略」は「買う戦略」とかなり異なります。単純に「買い」の反対が「売り」ではないのです。これについては、「オプション価格のメカニズム」を知ることで理解が深まるでしょう。コールを売るというのは、将来コールの価格(プレミアム)が下落すること(または無価値になること)を期待(予想、想定)して実行する行為です。コールの価格の減少と原資産の動きには密接な関係があります。すなわち、原資産の価格が“下落”するか限定的な動きに留まるときに、コールの価格が減少するのです。言い換えれば、コールを売るということは、将来の原資産の価格が下落するか限定的な動きに留まることを期待(予想、想定)して実行する行為なといえます。
④「プットを売る戦略」:
プットを売るというのは、将来プットの価格(プレミアム)が下落すること(または無価値になること)を期待(予想、想定)して実行する行為です。プットの価格の減少と原資産の動きには密接な関係があります。すなわち、原資産の価格が“上昇”するか限定的な動きに留まるときに、プットの価格が減少します。言い換えれば、プットを売るということは、将来の原資産の価格が上昇するか限定的な動きに留まることを期待(予想、想定)して実行する行為といえます。
以上の説明はボラティリティとオプション価格の関係に触れていません。ボラティリティの概念の上述の説明に入れると複雑で分かりにくいと思われるからです。できるだけ単純化して、株価とオプション価格の関係の構図の中で説明しました。ボラティリティは無視できないほど重要な要素ですが、それについては別の機会に説明したいと思います。
3)マクロマーケット
基礎経済学には、国家や国民、市場といった大きな視点から経済のメカニズムを研究する『マクロ経済学』と個人や企業などの個別的な経済活動から市場のメカニズムと景況を分析する『ミクロ経済学』があります。“マクロ(macro)”とは“巨視的”という意味であり、“ミクロ(micro)”とは微視的の意味です。
マクロマーケットは上記のマクロ経済学の要素の影響を受けるマーケットで、株価指数、債券、通貨等を指します。ここではそれらの連動したETFで、以下シンボルのものを掲げます。
- SPY (米株価指数S&P500連動型ETF)
- TLT(米長期債価格連動型ETF)
- FXE(対米ドルユーロ通貨連動型ETF)
- FXY(対米ドル日本円通貨連動型ETF)
ETFは株式と仕組みが同じなのでETFオプションは株式オプションとして扱います。
オプションキャッシュフロークラブでは主としてミクロ(米個別銘柄)を扱いますが、マクロ銘柄を見ることで金融マーケット全体の状況を知ることができます。
特に、今回は、解説は加えません。上記の株価とボラティリティのチャートの紹介に留めます。
ボラティリティやボラティリティチャートの見方については別の機会に解説します。
SPY
TLT
FXE
FXY
4) US STOCKS
今回は第1回ということで多くの日本人が知っているであろうと思われる銘柄を3つ取り上げます。
SBUXはスターバックスです。スターバックスを知らない日本人はほとんどいないと思います。KOはコカコーラです。これも日本人で知らない人はいないでしょう。そして、最後のJNJはジョンソンアンドジョンソンです。日本では使い捨てのコンタクトレンズで有名ですが、他にもバンドエイド等多くのヘルスケア商品を扱っています。日本でもTVコマーシャルが流れていました。
これらの銘柄で成功するのはそれほど難しいことではないでしょう。SBUXオプションをポートフォリオに入れたら、毎日にようにスターバックスの店に足を運びコーヒーを楽しんでください。KOオプションをポートフォリオに含めたら、今度は、毎日のようにコカコーラをお飲みください。JNJオプションを手掛けたら、コンタクトレンズを使用されている方は使い捨てのコンタクトレンズはジョンソンアンドに、そして、家庭の医療品はすべてジョンソンアンドジョンソンの製品に切り替えるのです。
私は冗談を言ってのではありません。知らない国の銘柄(企業)も発行する株式オプションだからといって皆さんに肩に力を入れてほしくないのです。アメリカには世界中の誰もが知っているような有名な企業が多いのに驚かされます。
KO
JNJ
5)OCFC戦略
皆さんにとって本レポートにおいて最も重要で最も興味を惹くと期待される部分が最後のOCFC戦略でしょう。ですが、手っ取り早く儲けようとこの部分だけを読まれることはおすすめしません。皆さんが初心者の立場にいらっしゃろうとプロレベルの上級者の立場にいらっしゃろうと、必ず1ページ目からお読みください。
第1回レポートにおいては既に述べた「重要なメッセージ」を繰り返しお読みください。今回はOCFC戦略について1つだけ例をあげてお話しします。
OCFC戦略は“プロ級のトレーダー”の立場にいらっしゃる人ほど“成功しない”可能性が高いといえます。これは皮肉ではありません。逆に、初心者の方でも成功への階段を登っていけます。
OCFC戦略はそれ自体単純です。しかし、単純なものほど奥が深いといわれますが、それはOCFC戦略についても言えます。
OCFC戦略はいわゆる“トレード”ではありません。定義として“トレード”ではないのです。誰でも一人の例外なく“収益”をあげることができます。しかし、皆さんは収益をあげるメカニズムを深く知る必要があります。高度なトレード技術やポジション操作技術は必要としません。
株式トレードや株式投資、あるいは、先物取引及びFXトレードの経験者は頭の切り替えを求められます。また、日経225オプションの取引経験者はそれまで学んだオプション取引の知識の一切を忘れる(この場合“忘れる”とは英語の”forget”ではなく“unlearn”の意味です。「一度習ったことを捨てる・忘却する」という意味です。)必要があります。トレード経験者は同様に”トレード“について習ったことを忘れる(=”unlearn”)必要があります。
なぜ忘れる必要があるのか。過去のトレードや投資についての知識や経験がOCFC戦略の障害になるからです。
皆さんがOCFC戦略を生活や事業に役立てようと考えているなら、以下のことについて自分なりの思考を巡らせてほしいと思います。
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オプションキャッシュフロークラブはオプション取引において“利益”を重視していません。あるいは、“利益”を主たる目的にしていません。このようにいうと皆さんは驚かれるでしょう。
そもそも皆さんは“利益”とは何か考えたことがあるでしょうか。
“利益”とは、企業活動についていえば、原価と費用の差、あるいは、売上と費用の差である。相場においては、売った値段と買った値段の差をいいます。つまり、“利益”とは「差額概念」なのです。オプションキャッシュフロークラブはオプション取引においてそれを重視していないのです。
では、何を重視しているというのでしょうか。
“儲け”です。
「“利益”と“儲け”は同じじゃないのか?」・・・誰もがそう思うはずです。
会計学の専門家でない私がそれに答えたところで皆さんは納得いかないでしょう。そこで、公認会計士の言葉を借ります。
「“利益”とは、企業が生み出した価値の大きさのことであり、“企業活動の成果”です。一方、“儲け”は商売を通して増加した現金のことで、営業キャッシュフローとも言います。両者は全く異なった概念です。」(林總著『わかる!管理会計学』)
上述のことは単なる理屈ではありません。現実的な話です。机上の理論では決してありません。現に、私はそれを実行してきたのです。“会計学”の概念や考えはそのまま個人の経済活動にもあてはめることができます。
“利益”は重要でないとは言いません。しかし、“儲け”はもっと重要なのです。
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上記のことは、今はピンとこないかもしれません。しかし、いずれピンと来る日が訪れるでしょう。そのとき、皆さんは全く別人に変わっているはずです。そして、オプションの本当の“凄さ”を理解し、オプションに出会えたことをこころから感謝していることでしょう。
そこで、既に述べたことをもう一度繰り返します:
「オプションキャッシュフロークラブに入会された皆さんの中にはセミナー等を通じて私とすでに長い付き合いのある方がいらっしゃるでしょう。あるいは、私の著書を読まれオプションを長く実践されている方もいらっしゃるでしょう。そのような方々はオプションのしくみ、オプションの理論的背景を学んだ後で、実践を通じてマーケットとオプションの具体的な戦略や取引手法を学習し、実際に経験することによってポジション操作の技能を身に付けてこられたと思います。それらは非常に貴重な学習経験だったはずです。そのような経験を通じて既に十分な実績をあげられた方もいらっしゃるでしょう。そのような方々は今後もその成功体験を継続していけばいいと考えられていたにちがいありません
オプションキャッシュフロークラブにおいては、そのような期待をされていた方々に対して私はある意味で失望を誘うようなことを伝えなければなりません。その経験を積み重ねたところで、皆さんはせいぜい「腕のいいオプショントレーダー」にしかなれません。“腕のいい”というのは「プロのレベル」を意味しているのでそれ自体凄いことではあります。しかし、オプションキャッシュフロークラブの会員であり同時にオプションの実践家である皆さんはそれ(「腕のいいオプショントレーダー」になること)よりずっと大きな可能性のある世界に入られたのです。」
上記US STOCKSから1つの銘柄を取り上げ、取引の例を掲げます。
SBUX、すなわち、スターバックスです。
もう一度株価の動きを確かめてみましょう。
株価チャートをみるときは注意してください。株式トレーダーのようになってはいけません。株価の動きの推移や現在の位置を確認するだけに留めます。ローソク足やバーチャートあるいは移動平均線などのテクニカルなツールは一切利用しません。だから、ライングラフ(折れ線グラフ)をみます。
以下のポジションを取ったとします。
SBUX(JAN/17)75P-1 @9.50
これは「SBUX2017年1月限の権利行使価格75ドルのプットオプション」を売り950ドル(=9.50ドル×100株×1枚)を得たという意味です。
950ドル“確定利益”ではありませんが、その金額のキャッシュが口座に入金されます。そのキャッシュは返す義務はありませんが、代わりに別の義務を負います。プットの買い手が権利を行使した場合にそれに応じる義務です。その場合の義務とは「SBUXの株式を100株1株あたり75ドルで買う」というものです。したがって、それに応じることができるように予め現金を用意しておきます。その現金を“リザーブ”と呼ぶことにします。「準備金」という意味です。そして、それが投資額に」相当します。
上記ポジションをまとめるとこうなります。
(取引手数料は便宜上省きます。)
投資額:6,550ドル(=75ドル×100株×1枚―950ドル)
収益: 950ドル
投資収益率:14.50%(年率換算:6.62%)
*投資収益率は“確定利回り”ではない。債券投資における直接利回り(直利)に相当する。
プットのオプションの残存日数が800日なので365日ベースに引き直すと年率換算の投資収益率が出ます。
以上のフロー(流れ)を図で表すと以下のようになります。
年率6.62%は皆さんにとってはあまり魅力的でないかもしれません。
そこで、マージン口座を使うことにします。マージン口座を使うと権利行使された場合に株式ポジションを時価の50%でもつことができます。
すると、こうなります。
(取引手数料は便宜上省きます。)
投資額:2,800ドル(=75ドル×100株×1枚×50%―950ドル)
収益: 950ドル
投資収益率:33.93%(年率換算:15.48%)
*投資収益率は“確定利回り”ではない。債券投資における直接利回り(直利)に相当する。
マージン口座を利用することで投資収益率が相当あがりました。マージン口座はどのような銘柄に対してもおすすめできるものではありません。保守的な銘柄に対してのみ利用します。
実は投資収益率は目安でしかありません。
OCFC戦略において最も重要なのは“儲け”です。上記例では950ドルです。
以上のことについてよく考えてみてください。次回さらに踏み込んで解説します。
“オプショントレーダー”は9.50のプレミアムで売ったプットをそれより小さいプレミアムで買い戻すことしか考えていません。そして、それが“利益”だと思っているのです。私がいえるすべてのことはそのような人が成功することはないということです。「いくらで買い戻すか」・・・それを「出口戦略」というそうです。OCFC戦略にはそのような「出口戦略」はありまません。それはあなたを自由にも豊かにもしません。“利益”とは何か・・・それについて思考を巡らせてみてください。
あなたは「せいぜい腕のいいオプショントレーダー」を目指しますか。自由と豊かさを求めますか。オプションキャッシュフロークラブは前者の方向けではありません。
OCFC戦略を修得し自由と豊かさを求めて進んでいくには“トレーダー”的行動と思考から脱却する必要があります。それについては時間をかけてお話ししていきます。
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