no102517

発行日:2017年10月25日

<PART I>

株式売買に代表される“相場”と「ナンバーオペレーション」の違いについて凡そのイメージがついたでしょう。ナンバーオペレーションが扱っている“価値”は本質的に「株価」ではありません。ナンバーオペレーションを支えているのは数学的概念であり思考です。言い換えれば、ナンバーオペレーションは実体のある経済や金融(“金融”は英語で“finance”と言います。その概念は一般的に理解されているものとは違い複雑なのですが、ここでは一般に知られている商業銀行、投資銀行、証券会社などの金融機関が提供しているサービスの類の意味です。)とは異なります。

ナンバーオペレーションが“思考”の世界を対象にしていることを伝えたいがために、高校で習う三角関数や微分・積分、大学の物理学の範囲とされるフーリエ変換(フーリエ解析)の話に触れました。ナンバーオペレーションの背景にある思考の凄さを知っていただきたくこのような難解な話を意図的に持ち出しました。数学や物理学の教科書を手にして学習したいと望まれる勉強熱心な方は皆さんの中に多くいらっしゃると思います。そのような学習意欲のある方を私は止めませんが、そのような方は恐らく勘違いされていると思いますので以下のことを述べておきたいと思います。

逆説的に聞こえるかもしれませんが、数学や物理学の教科書を手にして学習して難解な理論を知ってもナンバーオペレーションの役には立ちません。そのような理論を知ることで応用が利くようになると期待されるかもしれませんが、そうならないはずです。私は逆の道を辿りました。数学や物理学の理論からナンバーオペレーションを攻略したのではありません。ナンバーオペレーションを攻略すべく数値や価値と戯れているうちに三角関数や円の方程式、フーリエ変換にたどり着いたのです。

皆さんに対して意図的に難解な理論を持ち出したのは、簡単に見えることを突き詰めていくと表面には見えなかった大きなことに出会うということを知ってほしかったからです。同時に、ナンバーオペレーションの奥の深さを知って欲しかったのです。

高校で習う数学の多くは小学生が習う算数の範囲でカバーできます。三角関数も微分・積分でさえ小学校レベルの算数を突き詰めていくとそれらに出会います。sin(サイン)・cos(コサイン)の公式をおぼえるよりも小学校レベル算数の範囲の三角形の学習からそこにたどり着くことの方がずっと価値があります。微分方程式を学ぶよりも小学校の算数で習う平均値の算出法からそこにたどり着くことの方がずっと価値があります。複雑に見えるものは全て単純なことが絡まっているのです。絡まった糸を解すように謎を解く・・これがナンバーオペレーションの面白さでもあります。

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