no092517

発行日:2017年09月25日

<PART I>

少しずつオペレーションの技術的な内容に踏み込んでいきたいと思います。
技術は実践経験を伴いますが、技術の理論的背景を知る必要があります。

「すべてはNになる」の原理についてはこれまで幾度となく繰り返し述べました。それはナンバーオペレーションにおいて扱う価値がNに向かう最も基礎的かつ重要な原理ですが、その原理そのものよりそのプロセスを理解することの方がずっと重要なのです。

「すべてはNになる」と言っても、価値が一直線にNに向かうわけではありません。
それを数学では“nonlinear”(ノンリニア)と言います。日本語で「非線形」と訳されています。”ノンリニア“を理解するには”リニア“(=linear)を理解する必要があります。”リニア“は「線形」と訳されています。「一次式で表せるような関係」を言います。例えば、y=ax+bといった直線の方程式がそうです。”ノンリニア“‘「非線形」)は”リニア“(「線形」)ではないと言う意味です。つまり、「一次式で表せるような関係」ではないと言う意味です。

下のグラフは昨年(2016年)後半から現在(2017/9/22)までのVXXの価値(スプリット調整後)の変化の推移を示したものです。価値の“逆流”が所々見られますが長期スパンで見るとそのような“逆流”は大きく見えません。全体としてVXXの価値がNに向かっていく傾向がわかりと思います。数学的にはリニア(線形)に近いように見えます。

下のグラフは直近3か月におけるVXXの価値の変化の推移を示したものです。

上記2つのグラフを並べると同じVXXの価値の変化だと思えないほど性質が異なって見えます。長期スパンではリニア(線形)のイメージ、一方、短期ではノンリニア(非線形)というイメージが重なります。

実は、ナンバーオペレーションにおける操作の技術とはノンリニア(非線形)にどのようない対処するかということなのです。

そのようなノンリニア(非線形)に対処する技術がすでに紹介した“アベレージング”です。“アベレージング”は表面的には単純な算数の平均化のように見えます。

しかし、数学の世界の“アベレージング”は非常に奥が深いのです。それはノンリニア・モデルに対処するための数学的な手段なのですが、そのような“アベレージング”の数学の方法論の論議だけで数学の1冊の著書になるほどです。

ナンバーオペレーションではそのような“アベレージング”を操作技術として利用します。
ナンバーオペレーションには短期オペレーションや長期オペレーションの特別な区別はありません。“継続性”という名の下に、すべてが長期オペレーションです。ただし、頻繁に短期で区切る場合があります。そして、身近なノンリニア(非線形)の変化を利用するには“アベレージング”の数学的技術が役に立ちます。

参考:

16.10
15.60 0.50
15.20 0.40 0.90
14.00 1.20 1.60 2.10
13.45 0.55 1.75 2.15 2.65
12.45 1.00 1.55 2.75 3.15 3.65

(as of 9/22)

13.29
7.36 5.93
25.65 -18.29 -12.36
21.21 4.44 -13.85 -7.92
12.54 8.67 13.11 -5.18 0.75
18.92 -6.38 2.29 6.73 -11.56 -5.63
17.41 1.51 -4.87 3.80 8.24 -10.05 -4.12
34.25 -16.84 -15.33 -21.71 -13.04 -8.60 -26.89 -20.96
41.25 -7.00 -23.84 -22.33 -28.71 -20.04 -15.60 -33.89 -27.96

(as of 9/22)

73.55
92.83 -19.28

(as of 9/22)